COMPUTEX TAIPEI 2009では、多くのメーカーブースでSSDを目にすることができた。ここ1年ほどでパフォーマンスが飛躍的に向上し、さらに価格的にも"狙える"パーツになってきたところであり、注目度は高い。会場で見つけた気になるSSD関連製品を紹介しよう。

まずはバス転送速度で優位なPCI Express接続のSSDから。既に「G-Monster PROMISE PCIe」を発売済のPhotoFastが、早くも同製品のV2バージョンを予告していた。このV2は転送速度をさらに向上しており、デモでは1,435MB/secという驚異的なシーケンシャルリードを示していた。しかしまだ開発途上ということでライトは474MB/secどまり。今後パフォーマンスチューニングを行っていくとのことだ。なお、残念ながら実機が見えるかたちでの展示は無かったが、外観は従来のG-Monster PROMISE PCIeと同様とのことだ。

「G-Monster PROMISE PCIe V2」が予告される

左上が「G-Monster PROMISE PCIe V2」、左下が「G-Monster PROMISE PCIe」のCrystalMarkベンチマーク結果。そのほか、右上は「G-Monster V4S」、右下は「G-Monster V5」のスコア。V5のスコアを見る限り、SATA IIインタフェースはすでに帯域の限界のようだ

SuperTalentブースでは先日発表のあった「RAIDDrive」シリーズを展示していた。PCIe x8インタフェースを採用し、カード上でSSDをRAID構成にしている製品だ。展示されていた製品はG-Monster PROMISE PCIeとは異なり1スロットサイズに収まっている。容量はMLC版が2TB、SLC版が1TB。このほかDRAMキャッシュも搭載している。リード/ライト速度は最大1.3GB/secとされている。ラインナップはエンタープライズ向けの「RAIDDrive ES」、ワークステーション向けの「RAIDDrive WS」、ゲーマー向けの「RAIDDrive GS」。RAID 0およびRAID 1に対応しており、RAIDDrive ESではバッテリバックアップのオプションも。

写真は「RAIDDrive GS」。おそらくGS、WS、ESの情報が混じっているのだと思われるが、SLCで1TB、MLCで2TBという容量。最大転送速度は1.3GB/sec

1スロット厚で、取り回しの良さそうな「RAIDDrive」。ブラケットはパンチングメッシュで冷却ファンなどは見あたらない