またMaloney氏は、これだけPCの進化が進んでいるにもかかわらず、「世界では50億人がまだインターネットを利用しておらず、利用している人に比べ大変な不利益を被っている」と指摘。Intelはコネクティビティ向上とインターネットデバイスの低価格化の両面でこの問題の解決に取り組んでおり、前者はWiMAX、後者はAtomプラットフォームを指しているという。

WiMAXについてMaloney氏は、日本のUQコミュニケーションズのサービスについて触れたほか、COMPUTEXが開かれた台北市でもVMAX Telecomが今年第3四半期に試験サービスを開始することや、ロシア、マレーシアなどでも具体的な展開が見られることをアピール。2010年末までには世界人口にして8億人がWiMAXエリアにカバーされる見込みという。

COMPUTEXの開催にあわせ、VMAX Telecom(威邁思電信)が今年第3四半期からの試験サービス提供を発表。台北でのWiMAX利用に道筋が見えた。Intelでは2010年中に全世界で8億人の人口カバーが可能と見ている

また、Atomを搭載したミニノートPCに最適化したLinux「Moblin」はバージョン2.0が既に公開されているが、より使いやすい低価格ミニノートの活路を開くものとしてこれを紹介。そして、Moblin 2.0の上でGoogle Androidのアプリケーションが動作可能となったことも紹介され、Android用のメディアプレイヤーやゲームが実際に動作する様子がデモンストレーションされた。

Moblin 2.0でAndroidアプリが動作可能に。今回はあくまで技術デモであり、Android Marketからのアプリのダウンロード等の機能は含まれていない

基調講演の最後には台湾の子供たちを壇上に招き、ネットブックを使ったインターネット検索競争が行われた。検索の課題は台湾のスター・Wilber Panさんに関するもので、最後の問題を解いた子が「できました」と手を挙げると、Panさん本人がステージに登場するサプライズも