30%以上高速化したPerfectDisk 10

さて、PerfectDisk 10の新機能として、もっとも気になるのは、やはり高速化であろう。ここでは、ほぼ同じ状態のHDDに対し、PerfectDisk 10とPerfectDisk 2008をインストールし、デフラグ処理を実行し、その違いをみてみることにしよう。PerfectDisk 10をインストールする前の状態でバックアップを作成し、PerfectDisk 10をインストールする。PerfectDisk 2008では、バックアップからHDDごと復元を行い、PerfectDisk 2008を新たにインストールする。今回は、HDDを3GBほど使用した状態で行った。まずは、PerfectDisk 10をインストールし、Cドライブの分析を行った結果である(図8)。

図8 PerfectDisk 10で分析

フラグメンテーション(断片化)率は、4.1%とさほど問題になるレベルではない。しかし、PerfectDisk 10は、SMARTPlacementを行うべきとしている。実際にやってみよう。

図9 デフラグ中

次節でも解説するが、特にドライブマップのインタフェースが大きく変更されている。

図10 デフラグ終了

無事に、デフラグが完了した。かかった時間は、14分3秒であった。では、同様の環境でPerfectDisk 2008でデフラグを行ってみよう。まずは、分析結果である。

図11 PerfectDisk 2008での分析結果

PerfectDisk 10と同じく、断片化率は4.1%となっている。厳密に同じ状態とは言いがたい部分もあるが、おおむね、同じような条件下といえるであろう。PerfectDisk 10と同じく、SMARTPlacementを実行する。

図12 PerfectDisk 2008でデフラグ中

実行結果は、図13のようになった。

図13 PerfectDisk 2008でデフラグ終了

かかった時間は、17分2秒であった。この実行では、30%の高速化とまではいかなかったが(正確には18%ほど)、少なくとも2008よりも高速という事実は得られた(実際には、状況により変化することもあるだろう)。