Futuremark PCMark Vantage

AtomのD945GCLF/D945GCLF2に対しては、Memories、Gamingで大きく上回った。詳細結果を見ると、どちらもGPUテストを含む項目(Memories 2とGaming 1/4)で大差がついており、これが結果に現れた形だ。IONITXのスコアがIONリファレンス機よりも上なのは、足を引っ張っていたHDDのスコアが改善された結果だろう。

PCMark Vantageの結果

Futuremark 3DMark06

前回の結果と同じく、IONプラットフォームの圧勝。DirectX 9世代の945GCがHDR/SM3.0のテストを実行できていないため、3DMarkスコアで大差がつくのは当然だが、SM2.0のテストにおいてもIntelプラットフォームを圧倒している。ION同士で差がついたのは、メモリ帯域の違いが影響しているものと考えられる。

3DMark06の結果

消費電力

NVIDIAのIONリファレンス機は、ACアダプタ、2.5インチHDDなど条件が違いすぎたが、今回のIONITXの比較では、マザーボード以外は同じ構成となる。IONプラットフォームの消費電力をより正しく見ることができるだろう。

ワットチェッカーで計測した消費電力

アイドル時で38Wと、IONリファレンス機よりもかなり大きくはなったものの、それでもIntelプラットフォームよりは全体を通して低い結果となった。高負荷時でも増分は10W以下に収まっており、消費電力についてはそれほど心配する必要はなさそうだ。

ちなみに冒頭で触れたように、IONITXでは冷却のために4cmファンを1つ追加して使用しているのだが、これがなくてもアイドル時の消費電力は38W程度だったので、測定結果への影響については気にするほどではない。