肝心の光センサー液晶の使い方だが、ふたつのモードが存在している。ひとつは通常のポインティングデバイス(タッチパッド)として使う「マウスモード」。ただ、カーソルを動かすだけとなってしまうが、光センサー液晶にはカレンダーや時計、画像のスライドショーを表示できるのが便利なところ。お気に入りの画像を表示させるだけでもけっこう和むものだ。また、指の動きに合わせて移動するネコや花といったキャラクターも表示させられる。遊び心も感じさせる作りだ。

もうひとつが、光センサー液晶の本領発揮といえる「タッチモード」。このモードに切り替えると、タッチパッド液晶面に「お気に入り」や「電子辞書」、「手書き文字」など合計8個のボタンが用意されたホーム画面が表示される。タッチパネル機能を使っていろいろと楽しめるモードである。

わかりやすいのがメニューのひとつ「エンターテイメント」だ。その中にある「ミニボウリング」では、光センサー液晶にボウリングのレーンが表示され、上に指をはじくように操作するとボールを投げられ、メイン液晶に表示されるピンを倒せるというもの。2つの液晶をうまく組み合わせた面白い試みだ。ニンテンドーDSをプレイする感覚にかなり近い。

タッチモードのホーム画面。お気に入りなど8つのボタンが並ぶ

ミニボウリングでは、指を上にはじくことでボールを投げられる

「手書き文字」は、名前のとおり手書きで文字入力ができるというもの。光センサー液晶に入力欄が表示され、そこに左側面に収納されているスタイラスで文字を書けばテキストに変換される。私のヘタな漢字でも、ほとんど正しく認識されたことを考えると手書きからテキストへの変換精度はかなり高そうだ。

また、「電子辞書」では手書き入力した文字に対して辞書検索が行える。難しい漢字の読み方や使い方を調べたいときに便利だ。このほか、イラストを描ける「手描きイラスト」、IEのお気に入りに入っているサイトへ光センサー液晶からアクセスできる「お気に入り」などいろいろと用意されている。また、自分でアプリケーションやURLを登録も可能なので、ランチャーとして活用できるのも便利なところだ。

手書き文字。このようなガクガクな文字でも正しく認識した

手描きイラスト。絵を描くだけではなく、プリクラのように画像に対してフレームを入れたり文字を加えることも可能だ

ちなみに、マウスモードとタッチモードは光センサー液晶の下にある3つのボタンの中心を押すと切り替えられる。ちなみに、その左右のボタンは左クリックと右クリック。