USBメモリへバックアップ
HD 革命/BackUpが認識するドライブならば、バックアップ先としてほぼ可能であった。さらに、新バージョンでは、USBメモリなどへのバックアップも可能となった。ファイル・フォルダのバックアップで、USBメモリを選択する(図62)。
最近は、低価格化と大容量化が進むUSBメモリは、手軽なメディアとなっており、バックアップメディアに使える点は便利といえる。注意点は、USBメモリはFAT32でフォーマットしておくことだ。
バックアップファイルをマウント
これは新機能ではないが、HD 革命/BackUpの非常に便利な機能でもあるので、紹介しよう。バックアップファイルはドライブバックなどを行うと非常に大きくなる。そして、その中のあるファイルだけ復元したい、ということもある。そんな時に使いたいのが、HDZマネージャーである。Arkランチャーで[バックアップファイルの活用]→[ドライブのバックアップファイルを閲覧]を選択すると、HDZマネージャーが起動する。ツールバーの[検索]、[追加]でバックアップファイルを選択する。
説明欄にバックアップファイルが一覧表示されるので、閲覧したいバックアップファイルをダブルクリックする。[使用中]の「-」が「○」になる。すると、バックアップファイルの内容が、すべて仮想ドライブとして操作可能になる(図64)。
Windowsを普通に操作するのまったく同じである。復元したい、ファイルやフォルダをそのまま、コピーすればよい(図65)。
一部のファイルなどを復元したいときに、非常に便利である。バックアップは必要とわかってはいても、忘れてしまったり、つい後回しにしがちである。そして、重要なデータを失ってから、バックアップの重要さに気がつくということも少なくない。
また、バックアップはややもすると面倒な作業が多い。HD 革命/BackUpは、それらの負担を大きく減らしてくれる。ワンステップバックアップは、ユーザーが設定を行うのは、1カ所しかない(バックアップ先のドライブだけだ)。それだけで確実にバックアップが行えるという非常にありがたい機能を持っている(同様に復元も簡単である)。
スケジューリングして差分バックアップを行えば、PCの使用にも差し障りが少ない。本稿で紹介できなかったが、上級者向けの機能も搭載されているので、初心者からすべてのユーザーに最適なバックアップツールといえるだろう。これまで、バックアップは面倒と思っていたユーザーは、検討してみる価値のあるものだ。