次に、入力デバイスを見てみよう。「FMV-BIBLO LOOX U/C30」のポインティングデバイスはスティックタイプで、ボディ右側の液晶ディスプレイの下に配置されている。ふたつのボタンは、その反対側だ。この配置により、本体を両手に持っての操作が可能。ちょうど、大き目の携帯ゲームを操作するような感覚である。
また、液晶ディスプレイ周辺には、さまざまな便利ボタンが用意されている。なかでも特徴的なのは、指紋センサーの下にあるCtrl+Alt+Deleteボタン。キーボードのCtrl+Alt+Deleteキーを押したときと同様、PCのロックやログオフ、タスクマネージャーの起動が手軽に行なえる。キーボードでこの3つのキーを押すのは少々つらく、またタブレットスタイル時にも素早く呼び出せるのでありがたい。また、液晶ディスプレイの周辺にあるボタンは動作のカスタマイズが可能で、使いやすく設定を変えれる点もうれしい。本体の小ささもさることながら、こうしたギミックの多さも「LOOX U」シリーズの魅力のひとつだ。
液晶ディスプレイ下部には、画面を拡大表示するズームボタンや表示の向きを変更するローテーションボタンが配置されている |
液晶ディスプレイ右下にスライド方式の指紋認証センサーを配置。その下にあるボタンは、Ctrl+Alt+Deleteキーと同様の動作を得られる |
キーボードのキーピッチは約14mmとかなり小さく、指先でタイプする感じだ。決して入力しやすいわけではないが、本体のサイズを考えればやむを得ない。ウェブサイトの閲覧やメールの確認程度ならタブレットスタイルで利用したほうが便利であり、使っていてもキーボードを必要とする場面はあまりなかった。あるとしても、ウェブサイトのIDやパスワード入力程度。長文をスムーズに入力するには、それなりの慣れが必要になるだろう。
キーボードのキー構成は比較的使いやすいのだが、唯一気になるのは、一部の記号がFnキーまたはFn+Shiftキーを使わないと入力できない点だ。たとえば、「\」を入力するにはFnキーを使わねばならず、また「|」を入力するにはFnキーとShiftキーも押さなければならない。正直なところ、タッチタイピングを行なうにはツラい。だが、プログラミングでもしない限りこれらの記号を頻繁に使うことはない。メールやネット閲覧で考えるなら、問題はない。