ド派手でダイナミックな戦闘システム搭載
~エリカ様発動のコンボあり!~

本作のメインは「地形トラップ」や「地形パズル」であり、あまり戦闘に重きを置いていないようで、移動中に出現するザコ敵はごくわずかだ。「豊穣の台座」を目指す「行き」の旅では、ザコ敵よりも、ボスキャラの顔見せ戦闘(トドメを刺す前に逃げられてしまう)のほうが多いくらいである。とはいえ、戦闘をクリアしないと先に進めないし、要所要所では確実に発生するので、避けて通ることはできない。

戦闘はガード、剣攻撃、掴み・投げ(ガントレット)、エリカ様発動の4つの操作のコンビネーションで行う。

ただ、剣攻撃だけしていてはなかなか勝てない。隙をいかに作り出せるか。これが大事

剣攻撃は姿勢や敵との相対位置関係で自動的に派手な攻撃アクションが発動するので、タイミングよくボタンを押すだけでOK。ガードは押しっぱなしで通常の攻撃は防げるが、それだけでは防戦一方になってしまう。そこで用意されているのが「はじき」システム。敵の攻撃が当たる寸前にガードを発動してやると敵の攻撃を払いのけ、相手に大きな隙を作り出せるのだ。

ここから反撃となるわけだが、この際、普通に剣攻撃をしてもよいが、大ダメージを狙うならば、間合いを詰めてつかみ・投げ発動、あるいはエリカ様発動というのがセオリーとなる。つかみ投げが決まれば敵を放り投げることができ、エリカ様発動が決まればエリカの魔法攻撃がヒットする。

この2つの特殊攻撃が決まったあとは追撃が可能で、剣攻撃を連続で決めたり、さらにつかみ投げ、エリカ様追加発動を決めたりできる。この追撃がどういう手順で決まるのかは、最近の格闘ゲームよろしく、コンボリストがゲームオプションにて公開されているので、極めたい人はチェックしておくとよいだろう。

今作は戦闘の絶対数が少ないがかなりスリリングだ

戦闘時には派手なエフェクトがほとばしる!

コンボが派手に決まると、これまでの『プリンス・オブ・ペルシャ』では見られなかったダイナミックなカメラ演出とともに派手なエフェクトがほとばしるため、実に幻想的で美しく、そして爽快だ。三人称視点のゲームなのだが、戦闘時には後方視点ではなく随時カメラが動くので、アクション映画やアニメを見ているような錯覚にも陥る。

ボス敵は、変化することがあり、変化状態によっては、特定の攻撃(剣攻撃、つかみ、エリカのいずれか1つ)しか受け付けない場合もあるので、敵の状態には常に目を向けておく必要がある。敵も必殺技を発動することがあり、これはガードでは防げない。この場合は、画面中央に表示される特定のゲームコントローラ上のボタンを早押し、あるいは連打することで受け流せる。最近流行りのいわゆる「クイックタイムイベント」とか「コンテキスト・センシティブ・アタック」とか呼ばれるシステムだ。

敵の体力ゲージをゼロにすれば戦闘に勝利できるが、バトルフィールド上の石柱を崩してダメージを与えたり、敵を崖から突き落として勝利することもできる。変わった倒し方を成功させれば、実績ポイントが稼げるのでいろいろと試してみよう。

敵の隙を突いて、つかんで投げられればコンボの始まりだ

エリカ様の魔法攻撃をコンボに盛り込められれば大ダメージ!


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