世界の動きと暮らしを繋ぐ次世代知的処理プラットフォーム
インターネット上に無数に散らばる情報コンテンツの収集、分析、整理、編集、発信といった知識創造プロセスをシームレスに支援し、情報リテラシーのないユーザーから専門家までが、自由にサイバースペース上の知的資源を活用できるための新しいICT技術として開発が進められているのが、この「ナレッジクラスタシステム」だ。簡単に言えば、実世界やWeb上で集められた情報間のつながりを見つけ、提示してくれるというもの。現在の検索エンジンでは、情報を求める人にもそれ相応の知識やテクニックを要するが、この「ナレッジクラスタシステム」が実用化された暁には、検索内容に対して様々な切り口で、かつ異分野にまたがる情報を表示してくれることになるだろう。
もっと踏み込んだ内容を知りたい方は、こちらにて知識構造化プロジェクトの趣意をご覧頂きたい。専門知識を持たずに理解するのは難しい部分もあるが、ただひとつ、筆者でも理解できたのは、検索で調べたキーワードに対して、数多ある情報を視覚化し、その情報の背景に関連性のある情報が表示される、ということ。「ググったけど欲しい情報は見つからなかった」、「検索したけど意味のある情報は得られなかった」といった、無駄を排すことができるといったところだろう。「知識を得る知識」を"お膳立て"してくれるこのシステム。リテラシーによる情報格差を補う研究に今後も期待したい。