ハガキとポストでお年寄りもE-Mail

お年寄りのなかには、「パソコン」や「e-Mail」という単語を聞くと拒絶反応を示してしまい、「そういった難しいのはわからない」とトライする前から諦めてしまう方もおられるだろう。だが、子供や孫とは連絡を取り合いたい。そんなジレンマを解消してくれる技術を株式会社ファーストと情報科学芸術大学院大学(通称IAMAS)が開発した。

その名も「e-POST」。この「e-POST」は、スキャナー機能とプリンター機能を持ったポスト型の機械と官製はがき大の専用用紙を用いて、携帯やパソコンへE-Mailを送信するといったもの。仕組みは単純で専用用紙に伝えたい言葉を書き、「e-POST」に投函。すると内蔵されたスキャナーで読み取り相手へ画像として送信する。返信は、相手が書いた内容を専用用紙にプリンターで印刷する、といった具合だ。じつにシンプル、かつ誰もがカンタンに利用できる。情報のバリアフリーに則った製品だ。ちなみに、「両面を利用して相手にメッセージが送れないの?」と尋ねたところ、「両面印刷のプリンターは大きくて……」とのこと。さらなる進化に期待したいところだ。

「e-POST」

三次元ブログって、何!?

眼に飛び込んできたキャッチコピーに驚き、思わず解説員に話を聴いてしまったのが「三次元ブログ」だ。基本的な仕組みは、ブラウザ上で三次元モデルを操作しながら、そのモデルの興味のある場所に印をつけてコメントを書き込んでいくというもの。試みは非常に面白いが、ひとつ疑問に思ったのは、"だれが三次元モデルを用意するのか?"だ。お尋ねすると、「三次元モデルのクリエーターと消費者の接点や、直接触れ合う機会を創出することが目的」とのこと。この「三次元ブログ」もユーザー主導のコミュニティとして成長する可能性を秘めていると言えよう。

「三次元ブログ」のブース