Webブラウジングの操作性を体験してみる

今回はWebブラウザを通してG1アプリケーションの基本操作を探ってみよう。まずメニューからWebブラウザを起動し、目的のページを表示させる。メニューボタンを押してジョグボールでメニューを選択という方法のほか、WebブラウザのURLをクリックしてURLを直接入力することも可能。もっとも検索機能の呼び出しのほうが簡単で入力項目も少ないため、Google検索で目的のページにジャンプしたほうが早いかもしれない。

そうしてマイコミジャーナルのページを表示させたのが下の画面だ。これは初期状態で、画面がややクローズアップされた状態になっている。ここで画面をタッチすると画面下部に「+」「-」のアイコンが表示されるので、それぞれをクリックすることでズームイン/ズームアウトが可能だ。ズームアウトを繰り返すことで、画面全体を俯瞰できる。この状態で画面を横から縦に回転させると、画面が縦表示になる(キーボードを収納する必要がある)。画面をタッチした状態でドラッグすると、画面スクロールが可能だ。適時見やすい状態に調節するといいだろう。

Webブラウザを起動してマイコミジャーナルのページを表示したところ。きちんとフルブラウザになっている。これは初期状態のサイズ

画面にタッチすると、下の方にサイズを変更する「+」「-」のボタンが出現する。これで画面のズームイン/ズームアウトを指定できる。なお、画面のドラッグでスクロールも可能

画面全体を極限までズームアウトすると文字の判別は難しくなるものの、画面全体を見ることができるようになる。この状態で画面にタッチすると、タッチした部分を囲うようにルーペが出現し、画面を拡大して見ることができる。このルーペが出現した状態で指を離すと画面がルーペのサイズだけ拡大(ズームイン)される。小さな画面で大きなページを閲覧する際にストレスを軽減する仕組みだと思えばいいだろう。ただテストでG1を触った感想では、タッチパネルの感度がやや鈍く、思ったように画面の拡大縮小が行えないことが多かった。その場合はジョグボールをダブルクリックすることで、強制的に画面が最大限までズームアウトされた状態になる。この状態で画面にタッチするとルーペが出現して画面拡大ができるため、うまく画面タッチと据え付けのハードウェアキーを組み合わせるといいようだ。

初期状態から2段階ズームアウトしたところ。このレベルまでなら通常フォントの文字が識別できる。さらにズームアウトすることも可能で、文字の判別は難しくなる代わりに画面の高速移動が可能になる

キーボードを収納して本体を縦方向に持ち直すと、加速度センサーが反応して先ほどまでのWebブラウザも縦画面表示になる

Webページを最大限にズームアウトした状態で画面にタッチするとルーペが出現、文字や画像の拡大表示が可能となる。ルーペ状態のときに画面から指を離すとルーペの枠のサイズまで自動的にズームインする

基本的にはWebブラウザだけでなく、Google Mapsなどのアプリケーションでもほぼ同様の操作感になっている。適時画面タッチとハードウェアキーを組み合わせて目的の機能を素早く呼び出すのがAndroid端末の賢い使い方のようだ。またWebブラウザはWebkit準拠であり、SafariやGoogle Chromeが表示できるようなページであれば問題なく処理できる。FLASHを扱えないという問題はあるが、たいていのページのブラウジングには対応できるだろう。