OOo 3.0からは、ImpressとDrawにもいくつかの新機能と改善が加わった。ここでは新機能として「Impress独自の表機能」、改善点として「ImpressとDrawのトリミング機能の改善」を取り上げる。
Impress独自の表機能
OOo 2.xまで、Impressに挿入する表はCalcの機能を使ったものだった。表を選択することで編集を行えたが、当然ながらCalc画面での編集となるため、画面の遷移を何度か繰り返してデザインを整える必要があり、簡単とは言いがたかった。OOo 3.0からはImpress独自の表を挿入でき、編集も簡単である。この新しいImpress独自の表機能は、Impressの画面右側にある作業ペインに新しく追加された「テーブルデザイン」を選択して利用する。
「マスターページ」などと同じく、「テーブルデザイン」にはあらかじめデザインされた表のスタイル一覧が表示されるので、その中から選択すればよい(図25)。
スタイルを選択すると、「表の挿入」ダイアログボックスが表示されるので、行と列の数を設定すれば簡単に挿入する表ができあがる。
ImpressとDrawのトリミング機能の改善
画像のトリミング機能に、マウスで範囲を指定する機能が追加された。画像を選択すると、画像ツールバー上の[画像のトリミング]ボタン(図26)をクリックすると、画像がトリミングモードに変わり、マウスのドラッグによってトリミングの範囲を指定できるようになる。図27は左上のポインタをドラッグし、右下に範囲を狭めているところだ。マウスカーソルがトリミング用のものに変わっている。
なお、OOo 2.xまでの「トリミング」ダイアログボックスによる設定も選択できる。画像を選択したら、マウスの右ボタンをクリックして表示されるコンテキストメニューから[画像のトリミング]を選択すればよい。「トリミング」ダイアログボックスでは数値で設定できるので、より細かい範囲を指定することが可能だ。