○メインカード
マット・ブラウン(アメリカ)×キム・ドンヒョン(韓国)
ネイサン・マーコート(アメリカ)×マーティン・カンプマン(デンマーク)
ホジマール・"トキーニョ"・パリャーレス(ブラジル)×ダン・ヘンダーソン(アメリカ)
マット・ハミル(アメリカ)×リッチ・フランクリン(アメリカ)
ラシャード・エバンス(アメリカ)×チャック・リデル(アメリカ)
試合を重ねるごとに観客の盛り上がりも更に加速する。メインカード1試合目が母国アメリカのマット・ブラウンと韓国のキム・ドンヒョンの試合とあって、会場から「USA!」コールが巻き起こった。結果的には2-1の判定でキムが勝利。会場の声援がブラウン一色で試合内容もブラウン優勢のような気はしたが、キムの勝利に判定が公正かつ厳格だと知る。また同試合はグラウンド状態で何度もブラウンが優勢ながら、スタンドに持っていく彼の姿に好印象。まさに"ベストフェアプレー賞"と呼ぶに相応しい姿だった。
そして迎えるセミファイナルのマット・ハミルとリッチ・フランクリンの一戦。ハミルとフランクリンがそれぞれ入場すると、これまでにない声援が両者に送られた。聴覚障害を持ちながらもTUF(若手を発掘するリアリティ番組)で人気者となったハミル、ライトヘビー級に上がって2階級制覇を目指す元UFCミドル級王者フランクリンの対戦とあって、その声援ぶりから彼らがいかに人気者なのかが窺える。第1Rはお互い相手の隙を見ながらの膠着常態に、会場からブーイング。そんな会場の厳しい反応に、ハミルが攻撃を仕掛けてグラウンドへ。ハミルの優勢なポジションニングから何とか劣勢を切り抜けたフランクリン。だが、第2Rで流血し、審判の判断で試合が止められた。何とか再開したが、今度はフランクリンの攻撃で急所を狙われたハミルがうずくまり、再び試合が中断。再開後、会場からハミルのファイトに声援が送られた。手数ではフランクリンがマットを凌ぐものの、第2Rはハミルのディフェンスが光るラウンドだった。第3R開始前、フランクリンが手を上げて会場を盛り上げる。そして最終ラウンドへ。フランクリンがハミルにスタンドキックを放ち、倒れたハミルをパンチ2発で沈めてTKO勝ち。倒れたハミルをフランクリンが抱きつき、両者の健闘を褒め称えるシーンは、感動モノだ。
そして、いよいよメインイベントへ。……続きを読む