Eee PC 4G-Xの勢いそのままにEee PC 901-Xも順調な売れ行きを見せているようだ。PCスキルの高い層から、ネットと言えば携帯電話を指すような層や、PC初心者層にも、あらゆるところにEee PCが浸透する勢いである。何が魅力なのか? 今回は、このEee PC 901-Xをあらためて試してみたいと思う。

「Eee PC 901-X」発売時の様子。秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの店頭で、ご覧の様に開店前から購入希望者が集まるほどの人気だった

Eee PCの思想はそのままパワーアップ

Eee PC 901-Xは、Eee PC 4G-Xのコンパクトで低価格という特徴を受け継ぎ、CPUにAtomを採用、液晶パネルを大型化、高解像度化し、SSDの容量をこれまでの4GBから4GB+8GBの計12GBへ、802.11nワイヤレスLANやBluetoothなど無線機能を強化するなどハードウェア面を大きく強化している。

あわせてソフトウェアなどハードウェア以外の面でも強化されている。本体ストレージの少なさを補う20GBのオンラインストレージ、Windows Liveソフトウェア、DVD再生ソフト、Skype、そしてStar Officeもバンドルされている。では、まずはハードウェアから順を追ってチェックしていこう。

用意したのはEee PC 901-Xのパールホワイトモデルだ。光沢のある天板はEee PC 901-Xシリーズの特徴。別色のエボニーブラックでも天板部分はミラーコートされた光沢ある仕上がりとなっている。本体のサイズは、Eee PC 4G-Xとは若干大きくなっているが本当に「若干」にとどまっている。むしろ、Eee PC 4G-Xで目に付いた液晶両脇のスペースが廃され、普通のノートになったという印象だ。

天板はザラザラな感触だったEee PC 4G-Xからツルツルな感触へと変更された

"もったいない"スペースが無くなり、天板面いっぱいに拡大された液晶パネル

そのほかデザイン面では、ヒンジ部などに低価格ながら高品質を目指したと思われる部分が見られ、ASUSロゴを廃しEee PCロゴに付け替えるなど、初代とはやや異なるブランディング戦略が垣間見えるようなところがある。個人的にはEee PC 4G-Xが「ASUSTeK」の名前を一般の日本人に浸透させたように、Eee PC 901-XでもASUSロゴを付けていてもかまわなかったと思うのだが……。

ACアダプタも変更されている。Eee PC 4G-Xがおにぎり型だったのに対しEee PC 901-Xは一般的な形状。小型で携帯性は悪くない