開き方がカッコイイ! 自動開閉キャップ

操作性の面も進化している。個人的に一番いいと思ったのはアクセサリーの自動開閉キャップだ(1,680円)。GX100を使用したときに、レンズキャンプは少々……、いや、かなり面倒に感じていた。だから自動開閉式キャップはストレスなく撮影が始められ嬉しかった。

自動開閉キャップは、レンズに押されキャップが3枚に分かれて開かれる。そのレンズが出てくる動作がちょっと仰々しいので、見ていて面白い。たいていの人に見せると「何コレ! すごい!!」と、驚かれるので、ちょっと自慢もできる。GX100にも装着可能なので、GX100ユーザーにも購入を勧めたくなるアクセサリーだ。ただし、この自動開閉式レンズキャップはレンズの底面より下に出ているので三脚を使用する場合、水平に固定できなくなってしまう。固定位置を動かせる三脚を使用して前のほうに固定するか、キャップを外して使用するしかない。この部分は非常に惜しい気がした。それでもGX200はスナップ撮影が基本のカメラだから仕方ないのかもしれない。

通常のレンズキャップ。一眼レフのように、つまんで外すタイプ

オプションアクセサリーの自動開閉キャップ「LC-1」。リングキャップを外して装着する

レンズが前に出ることでキャップが3枚に分かれ開閉される

自動開閉キャップを装着したまま三脚に取り付けると、ボディが傾いてしまう(左)。前方で固定するか(右)、自動開閉キャップを外して使う

撮影者の立場で考えられている操作性

リコーのGXシリーズとGRシリーズは、自分の使い方にあわせられるカスタム性の高さが特長だ。GX200では、自分の設定した値を割り当てる「マイセッティング」が3つ、ファンクションボタンが2個と、前モデルから1個づつ追加された。ファンクションボタンの「Fn2」は、 GR DIGITAL II同様に十字キー左に割り当てられている。私は使用頻度の高い「露出補正」をFn2に割り当ててみたが、右手を持ち変えることなくカーソルを上下動かせるので、とても快適に操作できた。また撮影メニューや、セットアップメニューの操作は、「ADJ.」レバーか「DISP」ボタンを押すとカーソルをタブへ移動させられる。全体的に少ないボタン操作で、設定したい項目をできるようになり、もともと使いやすい操作系がより洗練され使いやすくなった。

さらに、以前はISO感度を「AUTO」や「AUTO-HI」にしていてると、撮影時の感度がわからなかったのだが、GX200ではシャッターボタンを半押しすると、画面上にISO感度が表示されるようになった。再生画面では、ISO感度が「AUTO」時でも撮影感度が表示される。ISO感度をオートにすると感度が表示されないカメラが少なくないが、ノイズが多いときなど、どこまで感度を上げてよいのかわからなくて困ることがある。自動での感度表示はとてもありがたい。

GX100ではマクロ撮影時だけ可能だったAFとAEターゲットの移動が、GX200では通常撮影でも行なえるようになった。風景など、三脚を使った撮影をする人にとっては、頼もしいはずだ。オートフォーカスは速いとはいえないが、「被写体の良さを引き出すには、どうしたらいいだろうか? 」と考えながら撮影するにはちょうど良いノンビリとした印象だ。

再生モード時は、コントラスト、シャープネスなどの画質パラメーターやホワイバランス補正値、ノイズリダクションのON/OFFも表示されるようになった。

通常撮影でも、AFとAEターゲットが移動できるようになった

より詳しくなった再生画面。ノイズリダクションやホワイトバランス補正など詳細な変更も表示される