3DMarkVantageのテストに移ろう。グラフ9はOverall。このグラフを見ると、各GPUの位置付けが良く表されている。いちおうRadeon HD 4870のライバルはGeForceで言えばGTX 260に相当するという感じだ。Radeon HD 4850に関してはGeForce GTX 260よりひとつ下ということになるが、Extremeを除けばGeForce 9800 GTXに対してそれを上回るスコアを見せている。グラフ10は3DMarkVantageのFeatureTestを抽出したものだ。全体的にはこれまで通りの順当なスコアだが、PixelShaderテストやStreamOutテストではGeForce GTX 200シリーズが優勢だ。

グラフ11からはFPSゲームを利用したベンチマーク。まずグラフ11、Unreal Tournament 3に関しては、あまり適当でない設定でテストをしてしまったようだ。GeForce GPUおよびRadeon HD 4800シリーズにはほとんど差が出ず、唯一1920×1200ドットにて若干の差が出た程度だ。ただ、このグラフから分かることがあるとすれば、Radeon HD 3800シリーズに対しRadeon HD 4800シリーズがかなり強化されたというところだろう。

グラフ12はF.E.A.R.のベンチマークテスト。GeForce GTX 280がトップ、GeForce GTX 260にわずかな差でRadeon HD 4870が続き、Radeon HD 4850はGeForce 9800 GTXと同等というスコアだ。

LOST PLANET EXTREME CONDITIONのDirectX 10バージョンでのテスト結果がグラフ13。LOST PLANETはGeForceに最適化されているタイトルであり、GeForce GTX 200シリーズの優勢が見て取れる。ただし不利なRadeon HDシリーズであっても、Radeon HD 4870に関しては前世代のGPUであるGeForce 9800 GTXを上回るスコアである。

グラフ14はDirectX 10対応タイトルのCrysisのベンチマークスコア。Radeon HD 4870に関して、1024×768ドットで何らかの理由で頭打ちになっている様子だが、1280×1024ドット以上の解像度ではGeForce GTX 260に重なるスコアで十分健闘している。ただ、全体的に見るとRadeon HD 4800シリーズはややスコアが低迷している様子。