スパイダーマンに並ぶアメコミヒーローが日本に上陸!

アメコミのヒーローといえば、最近だと「スパイダーマン」が有名ですが、同じマーベルコミックの「ハルク」も忘れてはいけません。 1962年に生み出された歴史あるヒーローであり、これまでにテレビドラマや映画でも放送されたことがあるので、ご覧になったことがあるという方も多いはず。

そのハルクが、今回『インクレディブル・ハルク』というタイトルで映画化されることになりましたので、さっそくレビューしていきたいと思います。

ちなみに本作は2003年に公開された映画版ハルクの続編……ではなくて、スタッフとキャストを一新した完全新作です。なので、初めてハルクを観るよという方もご安心ください。 ここで鋭い読者の方ですと、「なんで5年しか経ってないのにわざわざ焼き直すのかな?」 ……という素朴な疑問を抱かれるかもしれませんが、そこはいろいろとホラ、大人の事情ってもんがあるようですよ。

てなわけで前作の話はややこしくなるのでこのへんで切り上げて、今回のハルクがどんな映画なのか、というところについてご紹介しましょう。

ハルクって何? という人のためにまずはおさらいだ!

まずは「ハルクってそもそも何ぞや?」というハルク初心者の方のために簡単に説明しておくと、主人公であるブルース・バナー(エドワード・ノートン)が放射線研究の事故で多量のガンマ線を浴びてしまった結果、変身してしまった姿こそがハルク。

研究者のブルースは自らの体を研究し、元に戻るために奮闘する

変身後のブルースは、パッと見はかろうじて人間っぽい外見を保っているものの、身長は2.7メートル、全身が筋肉で膨れ上がり、おまけに体は緑色という異様な見た目ゆえに、初見の方はヒーローというよりモンスターという印象を受けてしまうかもしれません。

いや、実際ハルク状態のときは理性はなくなるし、平気で人間を殺しにかかるし、どっちかというとモンスターといったほうが正しいんですけどね……。

で、ブルースは常にハルク状態というわけではなくて、普段は普通の人間です。ところが、心拍数が一定値を超えるとアドレナリンがなんかものすごいことになってハルクになってしまいます。

ということは、これは映画の中でもあるシーンなんですが、ベッドであんなことやこんなことをしようものなら、即ハルクになって恋のお相手がジ・エンドですよ。
な、なんという苦しみ……! たとえハルクの超人パワーを手に入れたとしても、その力を使ってやりたいことといえば「頼もしい姿を女の子に見せてモテたい!」程度の浅はかな考えしか思い浮かばない僕にはそんな過酷な運命は背負えません……。

そんなしょうもない話はどうでもいいのですが、とにかく好きでハルクになったわけではないブルースは、何とかして普通の人間の体に戻れないかと日々悩みまくっています。

その悩んだ結果が、映画冒頭で心拍数を上げないための呼吸法をヒクソン・グレイシーに習っている場面。なんじゃそら!
一瞬冗談かと思ったけど、このヒクソン・グレイシー、なんと本物のグレイシーでした! なんだこの無駄に豪華なカメオ出演は!

呼吸法を学ぶブルース。呼吸法というと波紋の力しか思い浮かばない僕

カメオ出演といえば、TV版でハルクを演じたルー・フェリグノや原作者スタン・リーがちょこっと登場するのも、ファンには見逃せない要素ですね。