先週末、AMDがATI Radeon HD 4800シリーズの下位モデル「Radeon HD 4850」を発表、早速店頭での製品販売も開始された。ここでは、ベンチマークソフトを用いてその性能・傾向を確認してみよう。
ストリームプロセッサは倍増
ATI Radeon HD 4850 | ATI Radeon HD 3850 | |
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製造プロセス | 55nm | |
ダイサイズ | 256mm2 | 190mm2 |
トランジスタ数 | 965M | 666M |
GPUコアクロック | 625MHz | 670MHz |
シェーダークロック | 625MHz | 670MHz |
ストリームプロセッサ数 | 800 | 320 |
メモリタイプ | GDDR3 | GDDR3 |
メモリクロック | 1986 | 1660 |
メモリ接続バス幅(Bit) | 256 | 256 |
メモリ帯域幅(GB/sec) | 63.6 | 53.1 |
メモリ容量 | 512MB | 256MB |
レンダーバックエンド数 | 16 | 16 |
テクスチャユニット数 | 40 | 16 |
Math Processing Rate | 1.0TFLOPS | 0.428TFLOPS |
消費電力(Watt) | 110 | 95 |
上の表がRadeon HD 4850をRadeon HD 3850と比較したものだ。Radeon HD 4850は、Radeon HD 3800シリーズと同様の55nmプロセスで製造されており、DirectXサポートでは引き続き10.1までのサポートし、ここは変わらない点だ。変わったのは、まずトランジスタ数。トランジスタ数はRadeon HD 3850と比べ300Millionほど増加し、ダイサイズも66平方ミリほど増加している。通常であれば、ダイサイズの増加やトランジスタ数は、コスト増や消費電力増・発熱増につながるのだが、AMDでは、低消費電力な「第2世代」の55nmプロセスとアピールしている。消費電力面・発熱面は、実際のところを今回のテストで明らかにしていこう。