映画界の常識(?)「続編は駄作」説を完璧に払拭した『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』
冒険映画として思いつく定番ネタを全部やりつくしたんじゃないかとも思えた「レイダース/失われたアーク」で、唯一やっていなかったアドベンチャーによくあるネタといえば、やはりハイスピードで洞窟を走るトロッコですよね。こいつをきっちり実現してきたのが2作目、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』です。
砂漠が舞台だった前作から雰囲気はがらりと変わり、今回の舞台は妖しげな邪教集団が支配する魔の宮殿。ここで、新しい仲間と共にインディの新たな戦いが繰り広げられます。中でも本作にのみ登場する東洋人の少年は、鑑賞当時にまだ子どもだった自分と重ね合わせて、つい熱く応援してしまいました。
ところで、映画のシリーズ物といえば続編が鬼門になることが多いわけですが、インディ・ジョーンズシリーズでその心配は無用です。
本作も1作目と変わらず、抜群のテンポで物語が進行。最初から最後まで飽きさせない怒涛の展開は、天才スピルバーグならではでしょう。先ほども書きましたが、トロッコで爆走するシーンは特に秀逸です。ジェットコースターが好きな人なら、最高の疑似体験が味わえるはず。
また、オープニングの舞台となるクラブの名前が「オビワン」になっていたりと、ルーカスファンも大喜びの小ネタも利いています。探せばほかにもあるかも?
……そして、昔は気づかなかったのですが、本作は1935年という設定なので『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の1年前の物語なんですね。ということはインディは毎年こんな命がけの冒険をしていることになります。これで大学教授が本業というには、ちとアグレッシブすぎるんじゃないかな、ジョーンズ博士!
そしてやっぱり2作目にも、改めて見ると思わずつっこみたくなるポイントがありました。
【ポイント1】 : 敵のボスっぽい人がかぶっている兜がどう見てもギャグ
【ポイント2】 : 洗脳されたときよりも、宝物を発見したときの目がイッてしまっているインディ
特に、インディのどこか遠くにイッちゃってる顔は要チェックですよ!