集大成にふさわしい完成度で伝説となった『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』
シリーズのひとまずの最終回として制作されたのが、本作「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」。'89年の公開で、ここから今年公開の「クリスタル・スカルの王国」に至るまで、シリーズは長い沈黙に入ります。このあたりになると僕も劇場で見ているので、思い入れもひとしお。
さすがに集大成だけのことはあり、インディの父親役としてショーン・コネリーが、若き日のインディ役としてリバー・フェニックスが登場するなど、豪華キャストにさらに磨きがかかっています。
今もしこれだけのキャストとスタッフをそろえたら制作費は恐ろしいことになるんだろうな……とお金のことばかり考えてしまう僕は、もうすっかり汚れた大人になってしまったみたいです。時の流れって悲しいね。
とはいえ、じゃあ子ども時代の僕がまともだったかというとそんなことはあるはずもなく、インディごっこと称して実家のタンスによじ登り、そのまま倒壊して大目玉を喰らうというアホすぎる過去を持っていますので、うーん……結局のところ三つ子の魂百までなんだなということで!
そうそう、3作目の「大人になって気付いたツッコミ」ポイントですけど、ここまで引っ張っておいて何なんですが特にありませんでした。
しいて言うなら、仲間の一人であるサラーのネクタイのデザインには一言つっこみたいです(気になる人はDVDで見てみよう!)。
新作には、新旧ファンが共に楽しめる要素を激しく希望!
以上、シリーズ3作品をおさらいしましたが、やっぱりインディ・ジョーンズシリーズは面白い! ますます「クリスタル・スカルの王国」が楽しみになってきました。
『~クリスタル・スカルの王国』では助手に『トランスフォーマー』の主人公シャイア・ラブーフが。インディとどんな掛け合いを見せるのか楽しみです |
もはやオッサンというよりもおじいちゃんと呼んだほうがしっくりくる年齢になってしまったハリソンフォードが往年と変わらないアクションに挑むとか、もうね、それだけで見る理由は充分だと思うのです。
DVDボックス「インディー・ジョーンズ アドベンチャー・コレクション」 |
……しかしあえて希望を述べさせていただくなら、4作目は今までのイメージを踏襲しつつも、単なる続編ではなく19年の時が流れたということをうまく活かした作品に仕上がっているといいなあと思います。
たとえばまだまだ若いつもりのインディがやっぱり自分の年齢を痛感したり、過去作品に登場したキャラクターが成長して出てきたり……そういうシーンが見たいですよね!
新しくインディの世界に触れる観客はもちろんのこと、過去作品をすべて見た19年来のファンが思わずニヤリとできる、そんな新しくも懐かしいインディ・ジョーンズを期待して、公開日を共に待つとしましょう。