ウェブアクセスはFOMAハイスピード(HSDPA)対応で、受信最大速度は7.2Mbps。iモードのほかにフルブラウザも利用可能だ。フルブラウザは表示倍率を50~200%の7段階で切り替え可能。横スクロールの可否を任意で設定でき、横スクロール不可に設定した場合は、PCサイトが画面の横幅にフィットするようにリサイズされて表示される。画面が大きいのでPCサイトの閲覧性に優れ、画面をなぞってページをスクロールできることも利点だ。
iチャネルにも対応しており、待受画面の下に最新ニュースなどの配信コンテンツがテロップで表示される。この部分をダブルタップ、もしくは液晶の下にあるC(クリア)ボタンを押すと、iチャネルの詳細情報ページに進める。
「ステーショナリー」には9つのアプリケーション(スケジュール、アラーム、スケッチメモ、テキストメモ、To Doリスト、世界時計、電卓、単位変換ツール、記念日マネージャー)が用意されている。この中で、タッチインタフェースを採用したPRADA Phoneだからこそ搭載できたといえるのが「スケッチメモ」。画面をキャンバスにして、指やスタイラスペンで文字やイラストを描き、JPEG画像としてデータフォルダに保存できる機能だ。背景色、文字色をパレットから選択でき、ペンや消しゴムのサイズを変えることもできる。パソコンにおける「ペイント」などのドローイングソフトのような感覚で使え、完成した画像をメールに添付して送信することもできる。外出先で思いついたアイデアを手書きでメモしたり、待ち合わせ場所の地図を書いてメールで送ったり、多彩な使い方ができそうだ。
日本版のPRADA Phoneは3G(W-CDMA)方式のみの対応で、GSM方式には対応していないが、3Gの国際ローミングには対応している。世界時計や、通貨や長さ・重量などを変換できる「単位変換ツール」は、海外渡航時にも重宝しそうだ。