シミュレーションパートが"ダンジョンRPG"に!
実のところ、DS版『サクラ大戦』にはかなりの興味があった。「サクラ大戦」シリーズは、基本的に「アドベンチャーパート」と「戦略シミュレーションパート」の2部構成となっているのだが、今回の『ドラマチックダンジョン サクラ大戦~君あるがため~』は、「戦略シミュレーションパート」がそっくり「ダンジョンRPG」と入れ替わっているのがポイント。「ダンジョンRPG」といっても数限りないわけだが、「風来のシレン」シリーズなどでおなじみの「不思議のダンジョン」系が採用されているのだ。チュンソフト開発の「不思議のダンジョン」シリーズではないものの、これはもう夢のコラボレーションといっても過言ではないだろう。
ヒロインたちとの交流を楽しむ「アドベンチャーパート」はもちろん健在 |
本作ではシミュレーションパートが「ダンジョンRPG」に! |
前フリがかなり長くなってしまったが、ここで『ドラマチックダンジョン サクラ大戦 ~君あるがため~』のゲームシステムを簡単に解説しておこう。先にも述べたとおり、本作はキャラクターとの会話などを楽しむ「アドベンチャーパート」と「ダンジョンRPG」の2部構成。ダンジョンRPGの操作系は、基本的に「風来のシレン」などとほとんど同じなので、「シレン」をプレイしたことのある人なら、「サクラ大戦」シリーズをまったくやったことのない人でもかなりスムーズにプレイできるはずだ。逆に戦略シミュレーションのルールを覚える必要がないあたり、かなり間口が広がった感じでもある。
とりあえず、隊員たちのプロフィールを眺めて情報収集。 |
「Cさん、キャラがなかなか覚えられないんですが」
「それは"愛"が足りないからです」
「いや、まあ、そう言われればそうなんですが……」
「来週テストしますから、それまでに覚えておいてください」
「……」
物語は帝都から。「サクラ大戦」の設定が上手くハマる
ゲームはまずアドベンチャーパートから始まる。帝国華撃団(歌劇団)の公演中に謎の地震、そして「ジャンヌ・ダルク」と名乗る謎の闖入者。このあたりから「巴里」への布石もプンプンしてくる。そんな野暮な勘ぐりはさておき、それと時を同じくして帝都が迷宮化、さらに肝心の霊子甲冑"光武"が起動不能に陥る。プレイヤーは、まず大神一郎となって華撃団のメンバーを率い、ダンジョン化した帝都を駆け巡ることになるのだ。
第一話、第二話……、と進行するのはこれまでと同様 |
帝国華撃団(歌劇団)の公演中に事件は発生する |
敵か味方か、謎の金髪美女「ジャンヌ・ダルク」 |
今回の「サクラ大戦」では、"光武"はお休みです |
幸か不幸か、「サクラ大戦」のヒロインたちは、"光武"がなければ何もできないといったお嬢様がたではない。プレイアブルキャラの大神一郎自体、二天一流の使い手だが、北辰一刀流の免許皆伝やら銃の名手やら琉球空手の継承者やら……。素で強いキャラばかりなので、武器を片手にダンジョンで魔物退治をしていても、何ら違和感はない。このあたり、本来の設定が上手くハマっている部分といえそうだ。
ダンジョン内で放たれる必殺攻撃の数々。なお、必殺攻撃はボイス付きである |
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