――新宿にロフトプラスワンというイベントのできる居酒屋があるわけですが、そのころですか、一日店長をおやりになったというは?
「ちょっと後なんですけど、18歳の時に一日店長をやらせていただきました。まだ飲酒できないのに(笑)」
――当時、お店の場所は、現在の歌舞伎町のコマ劇場の向かいではなく、厚生年金会館のほうにあったころですね。
「富久町ですよ(笑)」
――一日店長をおやりになったキッカケは、なんだったんでしょう?
「パソコン通信で知り合った友人で、わたしの自伝的ドラマDVD『はるこ☆UP DATE』にも出演してもらった方が、ロフトプラスワンの方と知り合いで、『誰か、いい人いないかな』って」
――なるほど。
「その友人が青木光恵さんのイベントに行ったときに、たまたまその日にゲストで来られるはずの方が来られなくなっちゃって、『誰か来てくれないかなー。ここで、壇上に上げたら、おもしろい人いる?』ってなって」
――そんな偶然があったんですね。
「その友人が、『はるこちゃんが上がったらいいのにね』って。『はるこちゃんて誰だ』って、なったらしくて(笑)。よく、私のような者に(笑)。まあ、友人の力添えもあって」
――そこで開催されたのが……。
「『はるこの秘密』っていうイベントをやりましたね。結構続いたんですよ。10回以上やったと思います」
――しかし、お店の側はおもしろい人を求めていらしたにしても、桃井さんの側は人前に出ることに抵抗はなかったんですか?
「なんかね、はじけてたんで、その当時(笑)。自分だったらこうしたいとか、こういうことが言いたい、とかあったんですよ。若かった。で、共通の話題で盛り上がったり、秘蔵の物を持ち寄っておもしろがってもらえたらいいな、と。だから、幸せ空間でしたよ」
――物を持ち寄ったんですか?
「『みんな自慢グッズを持って来てください』って言ってて、70年代にビデオカメラを担いで向ヶ丘遊園で撮って来たアイドルのビデオとか持って来てもらって。リリーズとか」
――それもすごいですね(笑)。
「それを普通、披露する場なんてないじゃないですか。そこで持ち寄ると、みんな『すげー』ってなって、みんな幸せじゃないですか。そういうのがいいなあ、って」
――最初のイベントは何時間くらいおやりになったんですか?
「一晩中やってましたね。朝まで」
――ずっと、しゃべってるんですか。歌なども……。
「歌も歌いましたけど、登場するときぐらいですね。歌いながら登場って、かっこいいよなー、って。でも、好きなことに関してしゃべってると、時間はあっという間ですよ」
――それは、どんなお話なんですか?
「広末涼子ちゃんとSPEEDについてとかを3時間ぐらい(笑)。それも30分の予定だったのに、みたいな。楽しかったですよ。ホント、ファミレスとかでみんなでしゃべるのとおんなじというか。挙手してくれた人がいたら、その人の話聴いたりとか。ルイーダの酒場なんで、ロフトは」