3パターン×カラー変更で楽しめる

撮影時に常に表示される情報表示画面は、見やすさや好みに応じて色やデザインを変更できる。デザインが「クラシック」「グラフィック」「壁紙」の3種類、背景色も「ブルー(グラフィックデザインではホワイト)」「ブラック」「オレンジ」の3種類から選択できる。「壁紙」では背景色は選べないが、代わりに文字の色が変えられるようになっている。また、自分が撮影した画像を壁紙として使うことも可能だ。プログラムAEなどの「P,S,A,M」と、フルオートや風景などの「デジタルイメージプログラム」で別の画面が設定できるので、まったく別のデザインを割りつけておくとわかりやすい。

こういったデザイン変更などはどうでもいいと思う人もいるだろう。確かにこれでノイズが減るわけでないし、手ブレが収まるということもない。しかしカメラというのは恐ろしく難解な道具なのだ。少しでもわかりやすく、馴染みやすくする工夫は、いくらあってもいいと思う。

標準の情報画面。上位モデルが右肩に装備する表示パネルを模したデザイン

情報画面はモードごとに異なるデザインにできる

デザインは3パターン。さらに背景などのカラーが選択できる

これは「クラシックデザイン」+「ブラック」。見やすさではこれがいちばん

「クラシックデザイン」+「オレンジ」。珍しい配色

「グラフィックデザイン」+「ホワイト」。絞りなどが視覚的にわかる

「グラフィックデザイン」+「ブラック」。これも見やすい

「壁紙デザイン」+「黒文字」。表示内容はグラフィックデザインと同じ

「壁紙デザイン」で自分の撮影した画像を背景にセットした。サルが喋るわけではない

情報画面からすぐに設定が変えられる

情報画面はやはり使いやすい。なにより情報画面からすぐに設定変更できるのがいい。情報を表示した状態で左下の「情報表示(拡大)」ボタンを押すと、撮影設定変更画面に切り替わる。右や下に並んだ各項目を選んで選択すれば変更できる。これはD40xでも搭載されていたが、やはり見ながら設定できるのはわかりやすくていい。デジタルカメラはものすごく設定すべき項目が多いのだ。

情報画面で表示され、それでいてここから設定が変えられないのは、「仕上がり設定」と「電子音設定」ぐらい。電子音はいいとしても、不思議なのは「仕上がり設定」が変更できないことだ。アクティブD-ライティングは専用ボタンを持ちながら、なおかつこの画面でも変更できる。仕上がり設定は結局メニューを開くしかない。この落差はいったい何だろう。

情報画面で「情報表示」ボタンを押すと、設定モードに切り替わる

十字キーで項目を選択し、「OK」ボタンを押すと設定が変更できる

これはISO感度の変更。サンプル画像も表示される

右→右→右で決定するニコン流

「MENU」ボタンで開く通常メニューには、絞りやシャッター速度の操作などを除き、すべての機能設定が含まれている。メニューは左側の上下に並んだ「撮影」「セットアップ」などでグループを選び、右側に並んだ機能を選択する方式。「カスタム」や「セットアップ」では各機能は1画面には収まらず、スクロールする。

ニコンのメニューの特長は、基本的に十字キー(マルチセレクター)の右側が「OK」と同じ意味をもつということ。つまり、「上下で選択」→「右」→「上下で選択」→「右」と進むと、自動的に決定されるわけだ。これはとても使いやすいいい方式だと思う。

難点もあって、たとえば選択肢が「する」「しない」のように2つしかなくても、常に次の画面が開かれること。注意していないとどこを設定しているかわからなくなる。その最たるものは「情報画面デザイン」で、別の項目を選んでも奥のほうで同じような選択肢が現れ、とても迷いやすい。たとえば、ひとつの画面で組み合わせを選ぶようにするなど、もう少し上手い方法はないかと思う。

「撮影メニュー」。といっても、ほとんどは情報画面から設定できるので、ここを開くのは「仕上がり設定」ぐらい

撮影の詳細な設定を行なう「カスタムメニュー」。やはり主要なものは情報画面から設定できる

充実した「画像編集メニュー」。撮影後に暗部の明るさを補正する「D-ライティング」もここから操作する