CD-ROMブートする
HDDクラッシュは何時起きるかわからない。一般的にはバックアップが予防策になるが、リストアなどの作業がわかりにくいものが多い。HD革命/DISK Mirror Ver.2は、最初に同期をとった手順でHDDの内容をすべて復元可能である。内蔵HDDが物理的障害によって破損した場合は、すみやかにHDDの交換が必要になる。OSが起動しない場合には、物理的障害なのか、そうでないかを判断する必要がある。物理的障害の場合は、モータが回っていない、異音がする、BIOSで認識できないといった症状が現れることが多い。まずは起動できない原因を突き止めることが重要である。
ここでは、システムドライブでなんらかの不具合が起き、起動しないという状態からの復元方法について紹介しよう(つまり内蔵HDDに物理的障害は発生していない状態である)。
USB HDDから起動するには3つの方法がある。
- 光学ドライブにHD革命/DISK Mirror Ver.2のCD-ROMを入れ起動
- 起動用FDを作成し、FDドライブから起動
- BIOSの設定を変更し、USB HDDから起動
以上であるが、もっとも可能性が高いのは、CD-ROMからの起動だろう。OSのインストールもたいていが光学ドライブを利用する。FDからの起動は、最近のPCではFDドライブ装着していないものが多い。光学ドライブからの起動ができない際に使う方法といえるだろう。BIOSでUSB HDDを起動させられるのであれば、もっとも手間のかからない方法である。しかし、この機能をサポートしているPCはそれほど多くはない。
また、いずれの方法にしても、BIOSの設定を適切に行う必要がある(起動デバイスの設定)。PCやマザーボードのマニュアルなどで確認をしてほしい。ここでは、光学ドライブからの起動を行うことにする。PCの電源投入と同時にHD革命/DISK Mirror Ver.2のCD-ROMを光学ドライブに入れる。しばらくすると画面に
Press any key to boot from USB-HDD (Press "ESC" for cancel) 8
と表示される。ここでESCキーを押すか、行末の数字が0になるとUSB HDDからの起動は行われない。USB HDDから起動する場合には、リターンキーを押そう(ESCキー以外ならなんでもいいのだが、こちらを推奨する)。ここで、Qキーを押すとHigh Speed Modeで、Nキーを押すとNormal Speed Modeになる。うまく起動できない場合はこの方法も試してみてほしい。すると、画面に
High Speed Mode Boot from USB-HDD
Find USB...
Find USB...B
と表示され、USB HDDを見つけ、そこからの起動が始まる。USB HDDからの起動が完了すると、次のようなメッセージが表示される。