1万光年を超えると、大きな銀河系が画面に姿を現し、太陽系は渦巻く銀河系内のひとつの星の集団に過ぎないということに気づかされます(図24)。左ドラッグで視点を変えて、銀河系を横から見ることも可能です(図25)。

太陽系は銀河系の中心からやや離れたところに位置しています。銀河系内には、太陽系のような星の集まりが多数存在しています(図24)

銀河系は横から見ると、凸レンズ状になっています。地球から見えるこの銀河の星の集まりが、いわゆる天の川です(図25)

銀河系の付近にも大小様々な銀河があります。10万光年のスケール線の外側には大マゼラン雲、100万光年のスケール線の外側にはアンドロメダ銀河などが確認できます。10億光年のスケール線のあたりでは、銀河が網の目のように存在しているのがわかります(図26)。これは宇宙の大規模構造とよばれるものです。宇宙ができたのは約137億光年前と考えられており、「Mitaka」では、そこまでズームアウトすることができます(図27)。宇宙の旅も、ここが終点です。

銀河が分布している様子です。現時点でまだ観測できていない部分がありますが、実際には銀河は宇宙全体に広がっているものと考えられています(図26)

137億光年のスケール線が確認できます。太陽系は、この円環の中心に位置することになります。メモリに余裕のある環境であれば、ここからズームインを繰り返して、一気に地球に戻るのも面白いでしょう(図27)

パソコンで3D宇宙ツアー

毎日コミュニケーションズでは、本稿で紹介している「Mitaka」や「Mitaka Plus」などパソコンで宇宙を探検できるソフトウェアに関する解説書「パソコンで3D宇宙ツアー」を刊行しています。本稿で興味を持った方は、更なるノウハウを構築してみるのも良いでしょう。
  • 著者:澤村徹/永田一八/阿久津良和
  • 定価:1,470円(税込)
  • A4変形判 132ページ
  • ISBN978-4-8399-2625-0