国立天文台(本部:東京都三鷹市)がweb上で公開しているアプリケーション「Mitaka」はプラネタリウムの機能と、宇宙の天体を立体的に表現する機能をあわせ持つソフトです。開発元である国立天文台の「4次元デジタル宇宙プロジェクト」の名称が表しているように、空間軸の3次元と時間軸の1次元を合わせた4次元の世界で、宇宙空間をシミュレートできるように作られています。もともとは敷地内にあるシアターでの上映用に開発されたソフトで、質の高いグラフィックと操作性の良さが特筆されます。個人で楽しむ用途のほか、学校等の教育機関で天文学の教育用として使用することも許可されています。
インストール
Mitakaの公式サイトの下の方にダウンロードへのリンクがあるので、これをクリックしてMitakaのインストーラーであるZIPファイルをダウンロードします。ここでは最新バージョンであるMitaka バージョン1.1.0(2007/10/09 Release)をダウンロードします。
このソフトは簡単な操作でアプリケーション起動のできるソフトです。展開したフォルダ内の実行ファイルをダブルクリックすれば起動します。また、「Mitaka」には機能が追加された派生版の「Mitaka Plus」 「Mitaka ++」が存在します。「Mitaka」はWindows用のソフトですが、派生版の「Mitaka Plus」であればMac OS Xにも対応しています。
まず、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトのサイトから「Mitaka」の最新バージョンをダウンロードします。ダウンロードに際しては、必ずwebページにあるソフトの利用条件を読んでください。ソフトの機能を充分に引き出すための推奨動作環境も示されていますので、そちらにも目を通しておくと良いでしょう。
次に、ダウンロードしたzip形式の圧縮ファイルを解凍します。できたフォルダの中にある、mitakaフォルダ内のMitaka.exeをダブルクリックすれば、起動画面が現れます。Mitaka.exeでうまく動作しない場合は、Mitaka_VC.exe
の方を使用することで不具合が解消されることがあります。
派生版の「Mitaka Plus」「Mitaka ++」は「Mitaka」の開発者の方が個別に作成したバージョンアップ版です。リンクから開発者のページに移動して、ダウンロードしてください。「Mitaka」を解凍した際にできたmitakaフォルダに、解凍した派生版の中身を上書きすれば、バージョンアップは完了です(図1)。
これとは別に、サイトでは地球と火星の地形データも公開しています。これは地形の起伏をより詳細に再現するためのデータですが、サイズが大きいため「Mitaka」の圧縮データの中には含まれなかったもので、利用する際は、別途ダウンロードする必要があります。ダウンロード後、解凍したフォルダ内にあるdatファイルをmitakaフォルダの中のdataフォルダ内に入れれば、次回の起動時から使用できるようになります(図2)。