他のアプリケーションとのデータのやり取りは、CSVファイル (コンマ区切りのテキストファイル) 経由で行われる。FileMakerやExcelなど、多くのデータベース / 表計算ソフトはデータをCSV形式でエクスポートする機能が装備されているため、1度CSVに書き出したものをBentoでインポート、という段取りになる。反対にBentoのデータを他のアプリケーションで利用する場合は、CSVエクスポート機能を使えばいい。

ソース欄へCSVファイルをドラッグ & ドロップしてインポート開始

このような画面で対応するライブラリやフィールドを決定する

ただし、いくつか注意点がある。BentoのCSVインポート / エクスポート機能のデフォルトでは、区切り記号がセミコロン (;) に設定されているため、設定を変えずにCSVを読み込もうとすると失敗してしまう。また、インポートするCSVファイルの文字コードはUnicode (UTF-8、UTF-16) が前提となっていることにも注意が必要だ。Numbersを利用している場合には、CSVファイルとして保存するとき文字コードに「UTF-8」を指定することで対処できるが、SHIFT-JISで決め打ちされてしまうMicrosoft Excelの場合、文字コードを変換する作業が必要になる。

UTF-8以外のCSVファイルをインポートすると、このように文字化けする

NumbdersでCSVファイルをエクスポートするときには、UTF-8を選択すること

データ型の違いにより、思い通り作業できないこともある。たとえば、和暦 (平成××年×月×日) の形式でエクスポートされた日付データを、フィールドタイプに「日付」を指定してインポートすると、不明な形式のデータと判定されてしまうのか、すべて1970/01/01に化けてしまう (2008.1.11のような西暦の場合問題なし)。CSVファイルからのインポートを必要とする場面は多いと思われるため、このような部分については取り急ぎ修正してほしいものだ。