アドレスブックとの連携
Bentoの初期値では、Leopardに付属の個人情報管理ツール「アドレスブック」と連動するよう設定されている。左端のソース欄で「アドレスブック」を選択し、画面下の[+]ボタンをクリックして新規レコードを挿入、あとは姓名や住所、郵便番号といったデータを入力していけばOK。
入力した内容は、エクスポートなどの作業なしにそのままアドレスブックへ反映され、反対にアドレスブックに入力したデータもダイレクトにBentoへ反映される。データの追加だけでなく、削除した場合も同様。つまり、アドレスブックとBentoの個人情報は、ほぼ完全な形で同じ状態に保てるのだ(スマートグループの扱いなど一部例外あり)。
iCalとの連携
iCalとの連携も、デフォルトで有効に設定されている。iCalに登録されたイベント / タスクは、左側に表示されている「iCalイベント」「iCalタスク」各ボタンに対応、クリックするだけでBentoに表示できる。イベント / タスクの追加と削除がiCalに連動することは、アドレスブックと同様だ。CalDAVで共有しているカレンダー(たとえばChandler Hub)にも対応するので、応用範囲は広い。
ただし、AppleがWeb上で提供している祝祭日データなど、iCalが照会しているカレンダーの内容はBentoに反映されない。
フォームか、表か
Bentoでは、「フォーム」と「表」という2つの表示スタイルが用意されている。1つのレコードを1枚のカードに見立てた場合、カードの体裁にフィールドおよび対応するデータを表示するものがフォームだとすると、フィールドの情報を抽出しスプレッドシート化したものが表だ。扱うデータはまったく同じだが、数値や時間を基準にデータを並べ替えたいときには表を選択する、といった使い分けによる作業効率の向上が期待できる。
近日公開予定の続編では、ライブラリの作成やライブラリ間の連携など、データベースソフトらしい使い方を紹介する予定だ。