XboxとXbox Liveでホームシアターの中核へ
Media Center Edition(MCE)やWindows Home Server(WHS)など、Microsoftのホームシアターやホームサーバ構想は多岐にわたるが、その中で徐々に頭角を現しつつあるのがXbox 360だ。同プラットフォームの魅力の1つはその普及台数にある。米Microsoft E&D(Entertainment and Devices)部門プレジデントのRobbie Bach氏はXbox 360の販売台数が1770万台だと説明する。またソフトウェアやサービスを含めた売上シェアが大きいのが特徴で、最後発ながら爆発的なセールスを記録する任天堂のWiiを抜いて、360の売上は35億ドルになるという。Xbox Liveの契約ユーザー数は1000万人に達し、サービスプラットフォームとしての規模は十分だ。攻めの好機といえるかもしれない。
Bach氏が今回発表したのは、このXbox Liveを使っての動画コンテンツ配信サービスの拡大だ。提携先として紹介されたのは米Walt Disneyとその傘下のABC、そして米Metro Goldwyn Mayer(MGM)らで、これら大手コンテンツホルダーが持つ映像コンテンツをXbox Liveを使って配信する予定だという。このほか、MCEのコンテンツをTVで再生するMedia Extenderの提供メーカーの拡大や、IPTVサービスであるMediaroomの100万契約ユーザー達成などもアナウンスされている。英BTとの提携でXbox 360をセットトップボックス(STB)代わりに家庭に配置し、Mediaroomサービスの提供する試みも行われているなど、Xboxがホームシアターの中核として重要な役割を担いつつあるようだ。