動作は軽快そのものの「Unreal Tournament 3」
対戦主体のFPSの大御所「Unreal Tornament 3」のシングルプレイヤーデモ版を使ったテスト。UTEngine.ini内のbSmoothFrameRateをFALSEにして60fpsキャップを解除した状態で実行している。画質設定はディテールを最大にした設定をベースに、アンチエイリアス等の設定を3DMark06と同じにした高負荷設定を用意している。また、マップは「vCTF-Suspense」および「DM-ShangriLa」を使い、Flybyモードを選択した。
定格動作の8800 GTでも8800 GTXに勝てるテストであるせいか、このテストでは新8800 GTSのパフォーマンスの高さが引き立つ結果になった。高負荷設定にすると結果が逆転するのは3DMark06と同じく、ハイエンドGPUの意地を見せつけられた格好といえよう。だが、特にアンチエイリアス等が必要なければ、新8800 GTSはゲーマーにとって非常に頼もしいGPUである。
ハイエンドの誇りは死なず! 「LOST PLANET EXTREME CONDITON」
DirectX 10対応ゲームの代名詞的存在となった「LOST PLANET EXTREME CONDITION」のデモ版を使ったテスト。今回使ったPV-T88G-YDD4のパッケージには同タイトルのフルパッケージ版が同梱されていたので、これを機会にこのタイトルの魅力に触れてみるのも悪くないだろう。テスト条件は「アンチエイリアス・Furの品質:なし」&「4X異方性フィルタリング」&「その他の設定すべて高」という条件(パターンA)と、「4Xアンチエイリアス・16X異方性フィルタリング」&「影の品質・Furの品質:DX10」&「その他の設定すべて高」という条件(パターンB)の2通りでテストを行っている。画面解像度は、デフォルトの設定が1280×720ピクセルであることから、16:10のものを優先的に選択している。
オーバークロック状態の新8800 GTSなら8800 GTXに勝るかも……という期待もしていたが、残念ながらCrysisと同じようにメモリ周りが結果に大きく影響するようだ。8800 GTを基準に考えれば有意な差を残している点は評価できるが、実勢価格の差を考えると、それがお得か否かはやや微妙である。
「S.T.A.L.K.E.R.」はフルHDで60fpsオーバー
個人的には、今年のFPSではベスト3に入れたい「S.T.A.L.K.E.R.」でのテスト。続編「Clear Sky」を心待ちにしているファンも少なくないだろう。設定はライティングを一番重い「Full dynamic lighting」、ディテールを「maximum」に設定しているが、この状態ではアンチエイリアスが効かなくなるため、高負荷設定は用意していない。また、すでにパッチ1.0005がリリースされているが、テストは全て1つ前の1.0004で行っている。
S.T.A.L.K.E.R.自体はDirectX 9ベースのタイトルだが、ライティングを最高にすると旧8800 GTSではかなり辛いヘビーなゲームとなっている。しかしコアが刷新されたことで同じ8800 GTSでも段違いの快適さになっている。特に1920×1200ピクセルの設定だと、新旧8800 GTSの結果はダブルスコア以上である点に注目したい(もちろん、旧8800 GTSが320MB版であるというハンデも効いていると思われるが)。