本稿で作るアプリケーションは、簡単なWebカタログと注文フォームです。Flex 2のコンポーネントをたくさん利用します。

コンポーネントと言うと、どうしてもビジュアル要素の強いコンポーネントに目が行きがちです。しかし、商品注文フォームなどを作る場合に活躍するのが、ユーザーから入力された値の妥当性をチェックするValidatorコンポーネントや、ネットワークからの読み書きを行うHTTPServiceコンポーネントなどです。これらは、どちらかと言えば、地味な部類かもしれませんが、業務で使うアプリケーションを作る上では欠かせない大事な要素です。

また、Flex 2のValidatorコンポーネントが地味かと言えば、そんなことはなく、次の画面を見ると分かりますが、ユーザーからの入力が間違っていると、いちいちカッコよくヒントを表示してくれます。

Validator コンポーネントを使うとかっこよくヒントを表示します。

Flex 2では、これらの便利なコンポーネントを組み合わせることで、アプリケーションを作成していきます。Flex で作るWebカタログと言えば、Flex 2のサンプルアプリケーションの「FlexStore」が秀逸です。このサンプルは、携帯電話のカタログなのです。携帯電話の画像を綺麗にリストに配置したり、タブでページを切り替えたり、エフェクトが利いていたりと、コンポーネントの魅力を確認できるものになっています。このソースコードは、Flex SDK 2に付属しており、samples/flexstoreのディレクトリにあります。参考にすると良いでしょう。

サンプルアプリケーションながら、Webカタログのお手本「FlexStore」