小中学生でも容易にプログラミングできるツールとしてSqueak eToysを紹介しているにも関わらず、「もえすく」には小中学生にやや不適切とも思える描写がある。過去にもアダルトゲームのキャラを用いたO157予防の啓蒙ソフトが教育現場に導入されかけて問題となったこともあり、注意が必要である。
そこで、不適切な表現を見直すことにより、面白味は減るものの、教育の場で利用可能となるようなバージョンが計画されている。
またSqueakには、本作では紹介しきれていない部分が数多く存在しているため、次回作を作る余地は残されている。数多く用意されたeToysの機能や部品、OLPC XO、 Macintosh、Linux におけるSqeuak、タイルに書かれた日本語をより分かりやすくした「ことだま on Squeak」など、 今後扱うべき内容は数多く存在しているのである。
しかし、Squeak eToysの操作は基本さえ押さえれば簡単であるため、本作の内容を理解できれば、充分に使いこなせると思われる。この記事でもしSqueak eToysに興味を持ったならば、ぜひ「もえすく」ならびにSqueakに触れてみてほしい。