Squeak eToysに関するサイトは日本語のものだけでも数多く存在しており、児童向けの書籍もすでに出版されている。そこで、従来にはないアプローチでSqueakを紹介しようとした場合「萌え」が浮上したのは、昨今の「萌え系解説本ブーム」の中で当然の流れともいえた。
また、書籍ではなくゲーム形式にしたことも1つの特徴である。「タイルを並べる」という特殊な作業が伴うSqueak eToysは、その動作をアニメーションで伝えた方が理解しやすいため、書籍ではなくゲームという形式を選んだのである。
実は過去にC言語の解説モノとして「萌えるC言語~もえしぃ~」という同人ゲームがあった。残念ながらすでに絶版となったようだが、「もえすく」の開発に当たってはそのゲームが大いに参考になっている。
ゲーム内で解説する内容に関しては、作者が実際に中学校の授業で実践している内容をベースにしている。これも元々は小学校でSqueakを使った授業が行われているのを参考にしたものであり、Squeakを使えば小中学生でもプログラミングできるというのは決して大げさな表現というわけではなく、また、内容も小中学生が理解できる程度の簡単なものだといえるだろう。