小中学生にプログラミングを教える上で、まず壁となるのが言語の問題である。ほとんどのプログラミング言語は英語がベースであるため彼らにはとっつきにくく、スペルミスによるエラーも後を絶たない。こうした問題を回避しつつ、彼らの創造性や論理的思考力を養うのに適したフリーのプログラミング環境が「Squeak(スクイーク)」である。

SqueakのeToysというツールを利用すれば、「○を進める」「○○を回す」といった命令の書かれたタイルをマウス操作で並べるだけで、スクリプトを組むことが可能となる。タイルの記述の大半は日本語で書かれているため小中学生でも理解しやすく、タイルを並べるだけの作業なので構文エラーとも無縁である。

しかし、SqueakのGUIには多少クセがあり、他のGUIに慣れていると扱いに戸惑うことがある。知名度も必ずしも高いとはいえず、普及を進めるためにさまざまな模索がなされている。