このような状況で、8月9日に、訪問審査の結果に基づき、次のようにセミファイナル出場チームが発表された。もともとセミファイナルは30チームで争われる予定だったのであるが、甲乙付けがたいということで、審査の結果、予定より6チーム多い36チームの参加となった。

8月9日に発表されたセミファイナル出場チームのリスト。(出典:DARPA)

2005年に5位までに入ったチームは今回の36チームに含まれているが、一方、訪問審査の評価点のトップ5の内の3チームは2005年のGrand Challengeには参加していなかったチームであるという。また、驚いたことには、2005年の上位5位までのチームで今回の訪問審査の5位までに入ったのは1チームだけで、それはスタンフォード大やカーネギーメロン大ではなく、Team Grayであると発表された。そして、その他の2005年のトップ5チームは「かなり後ろ(significantly further back)」と述べられた。これは、スタンフォード大やカーネギーメロン大、OshKoshはかなり後ろの評価ということで、筆者がハイレベルの走りと思ったカーネギーメロン大の車よりも上位のチームが多数あったということを意味しており、10月26日~31日の予選はハイレベルの戦いとなりそうである。

また、センサーの数も少なく、消費電力も小さいTeam GrayのPlan Bがトップ5と評価されたことは、物量だけではなく、やはり、設計の良し悪しが大きなファクターであることを見せ付けた。

今回、セミファイナルに進む36チームの車がどのような走行を見せてくれるか、そして、11月3日のUrban Challengeファイナルで、どのようなレースが展開され、どこが優勝するのか、興味は尽きない。