今度のiMacは筐体デザインを一新、全体のトーンは従来の白からアルミベースのシルバーへと変更された。17インチの設定はなくなり、20 / 24インチの2モデルのみ。本体最薄部が約3.2cmと薄くなったことも併せれば、Intelプラットフォーム移行後のモデルチェンジとしては最大規模といえるだろう。
周囲を黒で縁取られた液晶は、全モデルにクリアワイドパネルを採用。6月にMacBook Proがリリースされたとき、今後Apple製品にLEDバックライトの採用を進める旨がアナウンスされているが、20インチ超の大画面でLEDを使うことは現在の技術水準では難しいようで、従来どおり冷陰極管方式(CCFL)が採用されている。
CPUには、4MBの二次キャッシュを搭載したIntel Core 2 Duoを搭載。20インチモデルには2.0GHzと2.4GHz、24インチモデルには2.4GHzのみの計3タイプが設定されている。24インチモデルについては、オンラインストアのCTOを利用すればCore 2 Extreme 2.8GHzへのアップグレードも可能。メモリは全機種デフォルトで1GBを搭載、最大4GBまで増設できる。認識されるメモリ容量が最大3GBという旧iMacに存在した制限は、チップセットの変更により解消された。
グラフィックチップは、20インチ / 2.0GHzモデルにはATI Radeon HD 2400 XT(128MB)が、20インチ / 2.4GHzモデルと24インチモデルにはATI Radeon HD 2600 PRO(256MB)が採用されている。今年5月に発表された製品シリーズであり、統合型シェーダアーキテクチャの採用による3D描画性能の強化と、VC-1/H.264のハードウェアデコードをサポートした動画再生支援技術「Avivo HD」によるビデオ再生時のCPU負荷軽減を実現している。それら新機能が現時点のMac OS Xで有効かどうかは不明だが、ポテンシャルの強化という意味でも期待度大だ。
また全モデルにFireWire 800ポート×1を採用。ストレージでは、20インチ / 2.0GHzモデルは250GB、20インチ / 2.4GHzモデルと24インチモデルは320GBを搭載している。光学ドライブも20インチモデルと24インチモデルの間に差はなく、2層記録対応の8倍速スロットローディング方式SuperDriveが採用されている。HDD容量の差を除けば、全モデルのストレージに関する条件は同じ、と考えていいだろう。