ホビスタは、ただ眺めているだけでも楽しい世界だが、もっとアクティブな参加も可能だ。ジオラマワールドのレールは、実はレンタル走行にも対応しており、自分で持ち込む鉄道模型を実際に運転して走らせることができる。コントローラスペースは、旧営団地下鉄の運転席および近鉄奈良線の運転席が改造された仕様で、車両先端のピンホールカメラからのリアルタイムな映像を確認しつつ操縦できるため、まるで本物の運転手気分を味わえる。ここまでくると子どものオモチャ感覚を超えており、最初は子どもに操縦させていたのに、いつの間にかお父さんがコントローラを奪って夢中になる様子もしばしば見られた。ちなみに、ジオラマワールドの隣には、規模は及ばないもののNゲージ鉄道模型のビッグなレンタルレールコーナーも用意されており、こちらで自分の持ち込み車両またはレンタル車両を走らせることも可能だ。
ホビスタのテーマには、訪れる人々と一緒に制作過程を楽しんでいくことも掲げられており、ジオラマワールドの街並みは常に変化していっているという。現在ほぼ完成しているのは、大阪・京都・神戸の街並みのみ。名古屋・岐阜、山陰・出雲、富山・立山、広島地方などの制作が順次スタートし、来年2月頃に全体の完成が予定されている。ホビスタは、来る度に新しい発見があり、以前とは違う「あっ、ここが変わってる、新しくなってる!」というポイントを探し続けられる楽しみを盛り込んだ、常に飽きることのない夢の鉄道ワールドとなっているのだ。