BootCampでも仮想化でもない、もう1つのWin実行環境「CrossOver Mac 6.1 日本語版」

リストに表示されるアプリケーションが動作することは、厳しくいえば"当たり前"。Win32 API互換環境を標榜するかぎり、リスト掲載外のアプリケーションでも難なく動かないようでは困る。

そこで試みたのが、3Dベンチマークと画像ビューアのカテゴリから数種をピックアップし、Mac OS X 10.4.10 ＋ CrossOver Mac 6.1日本語版の環境で動作させるテストを行った。各アプリケーションとも、インストールできるかどうか、インストール後に一通りの基本操作が可能かどうかを確かめたにすぎず、長期間におよぶ綿密な検証を行ったわけではないが、動作に関する一応の目安にはなるはずだ。

なお、CrossOver Mac 6.1日本語版の発売元であるネットジャパンでは、前述のユーザーフォーラムで、日本語版アプリケーションの動作状況を確認できる。購入前の検討材料としても参考になるはずだ。

3Dベンチマーク

3Dベンチマークソフトは、システムの違い(2000 or XP)やDirectXのバージョンなど動作条件が厳しく、互換性の判定に使うには格好の材料の1つ。下表に挙げた4種類をテストしたところ、一応動作したのはVana'diel Bench 3のみ、他はインストールできたものの実行できずに終わった。テストに使った初代MacBook(Core Duo 1.83GHz)では、高解像度時には画面がカクカクして実用的ではないものの、低解像度時には表示も乱れることなくそれなりのスコア(1684ポイント)を記録した。

ネイティブの動作にはかなわないがり、Vana'diel Bench 3もこのとおり動作した

表3: 3Dベンチマークソフトの動作確認

名称	インストール	動作
3DMark 03	○	×
GL Excess v1.2v	○	×
N-Bench 3.0	○	×
Vana'diel Bench 3	○	○

画像ビューア

画像ビューアは以下の3種類をテストしたが、一般的な静止画像を表示するIrfanViewとSusie for Win32は、特に問題なく動作した。Susie for Win32に関しては、とりあえずPNGとTIFFのプラグインの動作も確認。Mac OS Xの画像ビューアでは対応しない(マイナーな)フォーマットも、開くことができそうだ。なお、地形表示ソフトのカシミール3Dはインストールできたものの、起動することはできなかった。