日本語入力の簡単なテストも行った。利用したアプリケーションは「メモ帳(notepad.exe)」、いわずとしれたWindows標準装備のテキストエディタだ。
ネットジャパンが運営するユーザーフォーラムの情報によれば、日本語入力をOFFにした状態で入力される側(テキストエディタやワープロ)のアプリケーションを起動し、フォーカスを移動させてから日本語入力をONにすればいいとのことだが、必ずしもそのとおりとはならなかった。
筆者の環境では、ことえり3とegbridge Universal 2は日本語入力に成功したものの、カーソル位置近くに変換候補が表示されるスタイル(インライン変換)とはならず、カーソル位置からほど遠い場所に表示されてしまった。ATOK 2006 / 2007の場合、ひらがな数文字の入力と変換候補はできたものの、変換後の文字がウインドウに反映されないため、事実上日本語入力には失敗。
日本語入力に関する対策だが、Linux上で動作するWineを対象としたレジストリの変更による方法が知られている。Crossover MacもLinuxと同様にX Window Systemの入力システム(XIM)を利用しているので、基本的な部分での共通項はあるはずだ。今回は時間の都合で調査しきれなかったが、調べてみてもおもしろいだろう。
表2: メモ帳(notepad.exe)で試した日本語の入力
ことえり3 | ○ | 変換候補の表示位置がカーソルから遠い |
---|---|---|
ATOK 2006 | △ | 時折ひらがなの入力には成功するが変換は不可 |
ATOK 2007 | △ | 時折ひらがなの入力には成功するが変換は不可 |
egbridge Universal 2 | ○ | スマート予測変換の候補の表示位置がカーソルから遠い |