Intel製CPUを採用したいわゆる"Intel Mac"の登場後、続々と登場した仮想化ソフト。Mac OS X上でWindowsやLinuxが実用的な速度で動作することから、一躍定番アプリケーションとして定着したことは周知のとおり。一方のAppleはβ版ながらBoot Campをリリース、デュアルインストールによりWindowsをネイティブに動作させることを可能にした。いずれの方法にしても、以前はかなり重荷だった「MacでWindowsを使う」という作業が劇的にラクになることには変わりない。
ここに紹介する「CrossOver Mac 6.1」は、仮想化ソフトでもデュアルインストールでもない、Intel MacでWindowsアプリケーションを利用するもう1つの方法。米CodeWeavers社が開発した、オープンソースのWin32 API互換レイヤー「Wine」をベースとしたWindowsアプリケーション実行環境だ。どれほどの互換性があるのか、どれほどの速度で動作するのか、ネットジャパンから発売中の日本語版をもとに、早速レビューしてみよう。