Quick Lookはアプリケーションを起動せずにファイルの内容を確認できる機能で、FinderやStacksから利用できる。対応形式はプラグインで拡張可能だ。

Quick LookでPDFファイルの中身を確認

プラグイン・モデルを採用しており、Microosoft Word/Excelにも対応

Leopardでは「PCの世界で初めて64bitがメインストリームになる」とJobs氏。システム全体が64ビット化を果たし、64bit環境をサポートするMacでは、1つのバージョンのLeopardで32bitと64bitのどちらのアプリケーションも動作する。基調講演では、サイズが4GBの超高解像の画像を32bitと64bitのアプリケーションで開き、画像処理を同時に行って、全てをメモリに展開できる64bit版のメリットをアピールした。

32bitのアプリケーション(左)と64bitのアプリケーション(右)で、サイズが4GBの画像を開いた。32bit版はディスクアクセスを現す赤いバーが伸びている

画像処理を比較。64bit版は28.48秒で終了。32bit版は32.72秒時点でまだ作業中

Core Animationのデモでは、Apple TVのイントロのような数多くのテレビ画面が並ぶアニメーションが用意された。これらは全てリアルタイムに描画されており、双方向的な操作が可能だという。たとえば検索ボックスに「water」と入れると、waterのタグを含むテレビ画面が飛び出してきて一列に並び、ジョブズ氏はアニメーションが動く画面群をCover Flowのようにめくって見せた。

Core Animationのデモでは、無数のアニメーションを双方向的に操作

Bootcampでは、Leopardでの標準搭載と、ParallelsやVMwareとの協力関係を説明。Spacesでは4つに分類した作業スペースの選択、並べ替え、作業スペース間のアプリケーションの移動などを行った。Dashboardでは映画情報のウイジェットを紹介し、Safari上でWebページの一部を切り抜いてウイジェット化するWeb Clipのデモを披露した。

複数のワークスペースに分散させてデスクトップを整理するSpaces

映画情報を表示するウイジェット

Web Clipでコミック「Dilbert」を切り抜いてウイジェット化

またiChatでは、写真やKeynoteプレゼンテーションなどを表示できるiChat Theater、Photo Booth効果、背景を差し替えるBackdropsなどが取り上げられた。

iChatのPhoto Booth効果でサーモグラフのように表示

スターウォーズの通信シーンのようなホログラムっぽい表示

iChatに突然ジョージ・ワシントン登場。写真の口の部分に、自分の口を合わせてなりすます。コナン・オブライエン・ショーで人気

MicrosoftのCEO、Steve Ballmer氏になりすまして、「オレは自分のMacを愛している!」

Time Machineのデモは昨年と同様だったが、外付けHDDをサポートするAirMac Extremeベースステーションが発売されたことで、ワイアレス経由のバックアップがアピールされた。

Time Machineのデモ

AirMac Extremeベースステーションと外付けHDDを組み合わせて、無線LAN経由でバックアップ