ここからは、Radeon HD 2000シリーズの内部アーキテクチャを細かく見ていくことにしよう。

下図はそれぞれ、Radeon HD 2900シリーズ、Radeon HD 2600シリーズ、Radeon HD 2400シリーズのブロックダイアグラムになる。

基本的な構造は同じだが、下位モデルにいけばいくほど、汎用シェーダ=ストリーミングプロセッシングユニットの数、テクスチャユニットの数、レンダーバックエンドの数が減らされていることが分かる。

また、下位モデルではキャッシュメモリについても省略/統合が行われており、具体的にはHD 2900/HD 2600にはある「頂点キャッシュ(Vertex Chache)」「L1テクスチャキャッシュ(L1 Texture Chache)」「L2テクスチャキャッシュ(L2 Texture Chache)」が、HD 2400では「頂点/テクスチャ兼用キャッシュ(Vertex/Texture Cache)」に統合されてしまっていたりする。

以降は実際の3Dグラフィックス処理が行われていく順番に沿った形で、各ブロックの機能や役割、動作の詳細について見ていくことにしよう。読み進めるに当たっては、図を別ウィンドウで開いておき、随時参照できるようにしておくとよいだろう。

Radeon HD 2900シリーズの全体ブロックダイアグラム

Radeon HD 2600/HD 2400シリーズの全体ブロックダイアグラム