Mobility Radeon HD 2300シリーズ~ノートPC版Radeonのローエンドタイプ。実はDirectX 9/SM3.0対応
やや異端ともいえるのが、ノートPC向けのRadeon HD 2000シリーズの最下位モデルであるHD 2300だ。結論から言うと、HD 2300シリーズはDirectX 10/SM4.0には対応しておらず、DirectX 9/SM3.0に対応したGPUとなっている。基本的にはRadeon X1300シリーズのリファイン版として考えて良さそうだ。
それでも"HD"2000シリーズ型番となっているのは、後述するUnified Video Decoder(UVD)を実装し、ハイビットレートのハイビジョン映像再生に対応しているためだ。
とはいうものの、HD 2300シリーズはRadeon HD 2000シリーズだが、やや特殊な位置付けと考えるべきだ。こうした「新世代ブランディングを用いながらも中身は旧世代」という製品展開は旧ATI時代、Radeon 9000シリーズでもやっている(例えばRadeon 9200シリーズはRadeon 9000シリーズでありながら中身は8000シリーズであった)。
製造プロセスルールは90nm。トランジスタ数は非公開となっているがRadeon X1300シリーズ(1億500万)からそう大きく増加していることはないと思われる。コアクロックは450~480MHz。ビデオメモリはデータレートで800~1100MHz。ビデオメモリバス幅は64ビットまたは128ビットとなっている。