Sony Ericssonは前年同期比63%と大幅な出荷増を記録、今期は2,180万台を出荷した。市場シェアは8.5%となり、いよいよ10%の大台が視野に入ってきた。薄型の新ウォークマン携帯W880など単価の高い端末が売上好調なことに加え、ローエンド端末もヨーロッパ、アジア太平洋、中南米などで好調とのことだ。

同社はウォークマン携帯及びカメラ機能に重点を置いたサイバーショット携帯を製品ラインナップの重点においてきたが、いずれもミッドレンジからハイエンドが主力であり、それ以外のセグメントでは他社よりも製品ポートフォリオに弱点があった。しかしW200やW300などウォークマン携帯にもローエンドモデルを投入したことに加え、3月にはフランスSagemとエントリーモデルの供給契約を締結。成長が見込める新興市場向けでの競争力を持った製品が今年中頃には出てくる予定だ。

一方、Symbian OS向けUI/ソフトウェア開発を行うスウェーデンのUIQ Technologyを完全買収したことにより、エンタープライズ向けスマートフォンの開発もより迅速化されることが期待される。これらの要因により同社は次期以降も着々と出荷台数を伸ばしていくことが予想できそうだ。