iモードブラウザの利用時には、縦長の画面を一気にスクロールできる「スピードセレクター」が有効に活用できる。スクロールがホイール操作でできるのは非常に快適で、手放せなくなる機能である。4方向キーを何度も押すという、携帯電話ではよくある操作が、スピードセレクターだけで、これほど画期的に変わるものかと感じるだろう。

こういったアナログ感覚のインタフェースには「ジョグダイアル」があったが、一度に操作できるのはせいぜい半回転までであり、一旦指を放し同じ操作を繰り返す必要があった。スピードセレクターでは、指を放さずにクルクルと回し続けることができる。

スピードセレクターは1回転12カウントで、ゆっくり回すとぴったり12カウント分移動する。しかし、早く回すとカウント数はある程度間引きされるようである。完全に先行入力されてしまうと、行き過ぎて戻る時にいつまでも逆回転による処理が始まらず、かえって操作感を悪くしてしまうことを避けるためだろう。もっとも、1~2カウント程度の移動なら、回転させるより4方向キーを使う方がよいだろう。

iモードブラウザではできないが、「フルブラウザ」では横表示も可能だ。フルブラウザ使用時には、スクロールを始めると、全体のどの位置を表示しているかも表示される。ポインタを表示することもできるので、小さい画面ながら使いやすい。

ただし、フルブラウザではパケット定額制「パケホーダイ」が非適用となるので、使いすぎに注意したい。よく使うユーザーは、この3月より始まった、フルブラウザのパケット料も定額制になる「パケホーダイ・フル」を契約することも考慮すべきだろう。

フルブラウザ縦位置表示。画像を画面に合わせることも、標準で表示することもできる

フルブラウザ横位置。横位置だとかなり見やすい。料金がかなりかかるので気をつけよう

iモード画面。縦長の画面、素早いスクロール、そしてATOK+APOTによる入力と、非常に使いやすい

フルブラウザでは、スクロールすると左角にページのどの部分を表示しているかのイメージが表示される。

(画面上のピンクと薄いブルーの表示)

横画面時にはメニューも横表示になる

ポインタ表示することもできる。カーソルキーで移動させてクリックすることもできる