実際に本体を1m程度離した位置にセッティングして、PCの画像をスクリーン(今回は壁面)に投影させてみると、そのサイズに圧倒される。迫力の大画面は、人が立った姿勢で画面を指示することができるので、説得力の高いプレゼンが行える。解像度もWXGAと高精細なので、PCのデスクトップを表示させても十分な大きさがある。
また、本体には10W×2のステレオスピーカーが搭載されているので、音声付きの動画も再生可能だ。音量も十分なので効果音を織り交ぜたプレゼン資料の投影にも利用できる。
2,500ルーメンという高輝度と4,600:1の高コントラスト比により、明るくスッキリとした画質は、会議室の上の蛍光灯を付けたままでも、スクリーンを容易に視認できる。色彩も鮮やかで、これはベンキュー独自の「6色カラーホイール」と、中間色の色彩深度を向上させる「BrilliantColor」が効いているためだと思われる。この画質ならプレゼンはもちろん、写真のスライドショーなどにも利用できるはずだ。
実際に使ってみると、短焦点の威力に驚かされる。会議室で、テーブルの端で壁まで1mの距離に設置しても、95インチの大画面で映し出すことができるのだ。狭いスペースでもこれだけ大きな画面が作れれば、細かな文字もはっきりと識別でき、小会議室でもかなりインパクトの強いプレゼンが行えるはずだ。
また、短焦点のメリットを活かせば、飲食店やショップなどの壁面を使って商品のプロモーションに利用できるほか、教育現場でも、生徒を邪魔することなく、教卓の上に設置して投影することも可能だ。アイデア次第で、これまでのプロジェクタでは出来なかった新しい形のプレゼンが、超短焦点プロジェクタのMW811STなら実現できるはずだ。
LANネットワーク上のPCを複数投影
豊富な機能を持つMW811STだが、特に注目しておきたいのが「LANディスプレイ機能」だ。これはネットワーク上に接続されているPCを同時に4台までスクリーン上に投影することができる機能で、最大4分割された描画領域にそれぞれのPC画面を映すことができるというもの。
各PCにクライアントソフトのインストールが完了すると、クライアントソフトがプロジェクタを自動検索する |
実際の投影には本体のネットワーク設定と、投影したいPCへクライアントソフトをインストールする必要があるが、基本的に画面の案内に従うだけで準備は完了するので簡単だ。画面配置位置は任意で指定でき、例えば1名がPowerPointで資料を映し、他のスタッフがその横の画面でWebを表示しながらプレゼンするといった使い方が可能になる。
単なるプレゼンという枠にとらわれず、新しい形のミーティングが行えるので、アイデア次第でビジネスを加速させる可能性を多分に持っている。MW811STを購入された方は、ぜひ試して欲しい機能だ。
設置場所を選ばない
MW811STは、他にもUSBメモリに入っている画像類を本体の端子に差し込むだけで投影できる「USBリーダー」としての機能や、複数のプロジェクタを一元管理する「PJLink」などのほか、3D映像の表示にも対応している。
このモデルの最大の特徴である、スクリーンまでの距離が短くて済む「短焦点」というメリットも計り知れない。会議室はもちろん、オフィス内のちょっとしたスペースがあれば大画面をすぐに手に入れられる点は見逃せない。また、通常であればプロジェクタの前に座っている人やパソコンの影が映り込んでしまうようなシチュエーションでも、スクリーンまでの距離が短くて済むMW811STならそのようなハプニングを防ぎ、スマートなプレゼンを行うことができる。こうした数々のメリットを活かせば、ビジネスをかなり有利に進められるはずだ。
MW811STの価格はオープンだが、BenQ Directでは10万円を切った99,800円という手頃な価格で販売されている。省スペースでのミーティングが多い企業はもちろん、部署内で手軽に使えるプロジェクタを探している人にぜひオススメしたい製品だ。
■試用機の仕様 | |
---|---|
「MW811ST」 | |
1,280×800ドット | |
DLP | |
4,600:1 | |
2,500ルーメン | |
VGA(640×480ドット) ~ UXGA(1,600×1,200ドット) | |
48型~300型 | |
16:10 | |
D-Sub×2、ビデオコンポジット端子×1、S端子×1、LAN端子×1、USB×1、ミニUSB×1、オーディオRCA端子×1、オーディオミニジャック×1、マイク用ミニジャック×1 | |
W290×H128×D252mm/約3.4kg | |
オープン、BenQ Direct価格は99,800円 |
[PR]提供: