今回紹介する「MW811ST」は、スクリーンまでがわずか1mの距離でも、95インチの大画面の投影が可能な「超短焦点」レンズを採用した製品だ(アスペクト比は16:10)。1.26mなら約120インチの画面を投影できる。一般的なプロジェクタであれば、パソコンのディスプレイ程度の大きさの画面しか表示できない距離でも、壁一面に画面を表示できる、プレゼンには実に頼もしいアイテムだ。

スクリーンまでの距離は約1m。デスクチェア程度のスペースがあれば、大画面でプレゼンすることが可能だ

MW811STは、本体サイズがW290×H128mm×D252mm、重量は約3.4kgとコンパクトなサイズのプロジェクタだ。設置面積も少なく済む上、スクリーンまでの距離も短くてよい。これならスペースの大小を問わず、すぐにプレゼンが始められる。入力端子にはD-Subが2系統、USB(通常サイズとミニサイズ)が2系統、そのほかS端子や、後述するLAN端子が用意されている。ちなみに、入力系統に接続されたデバイスが複数でも、リモコンや本体のボタン操作で画面を切り替え可能だ。

背面のインタフェース

初期設定は本体のボタンまたはリモコンで行う。日本語化されたメニューは分かりやすく、マニュアルを読まなくても大丈夫だ。特にこのモデルに用意されている縦方向の自動台形補正機能は非常によく出来ており、初期設定時に「オン」にしておけば、スクリーンや本体の状態に合わせて自動で最適な形状に調整してくれる。いちいちボタンやリモコンで微修正を繰り返す手間を省ける、非常にありがたい機能だ。

自動台形補正機能はたいへん便利。初期設定のわずらわしさがなく、すぐにプレゼンを始められる(縦に2本ある筋は、投影した壁の形状によるもの)

上部パネルのボタン類