商品や企画のプレゼンテーションで欠かせないのが「プロジェクタ」だが、会議室のサイズやスクリーンまでの距離など、利用シーンによって最適なモデルを選ぶのは難しい。そこで、前回から3回に分け、プレゼンテーションの利用シーンをいくつか想定し、その場に最もマッチする製品をレビューしている。2回目の今回は、短焦点プロジェクタを取り上げる。製品は、ベンキュージャパンの「MW811ST」だ。

MW811ST

試用機の主な仕様   [画素数] 1,280×800ドット   [投写方式] DLP   [コントラスト比] 4,600:1   [輝度] 2,500ルーメン    [対応解像度] VGA(640×480ドット) ~ UXGA(1,600×1,200ドット)   [画面サイズ] 48型~300型   [投影距離と画面サイズ] 80型:0.84m、100型:1.05m、120型:1.26m   [アスペクト比] 16:10   [インタフェース] D-Sub×2、ビデオコンポジット端子×1、S端子×1、LAN端子×1、USB×1、ミニUSB×1、オーディオRCA端子×1、オーディオミニジャック×1、マイク用ミニジャック×1   [外形寸法] W290×H128×D252mm   [重量] 約3.4kg   [価格] オープン、BenQ Direct価格は99,800円  

小さな会議室では、あらかじめプロジェクタが設置されていることが少ない。そのため、小規模スペースでの利用を想定したプロジェクタの機能として考えておきたいのは、簡単な設置や持ち運びが可能である点。しかも、設置スペースを考えれば投影距離が短い「短焦点」モデルが都合がよい。

投影距離は、レンズの中央と、そこを通して写される面までの距離を指す。もっと簡単にいうと、プロジェクタからスクリーンまでの長さのことで、レンズとスクリーンを離すほど画面が大きくなり、近づけるほど小さくなるのが通常だ。しかし、レンズと投影に使われる素子との距離が短い「短焦点」モデルであれば、スクリーンとレンズの距離が短くても大画面で投影することができるので、利用場所の自由度が大きくなる。

8名が着席可能な小会議室。企業で打ち合わせに用いられるスペースの中で、もっとも一般的なサイズではないだろうか? 今回はここでレビューを行った