日本マイクロソフトの2023年度は?
では、2022年7月からスタートする日本マイクロソフトの2023年度は、どんな点に同社は力を注ぐのだろうか。
ひとつめは、日本のDX推進に向けた取り組みをさらに加速する考えであり、そこに向けて、パートナーを巻き込んだ様々な施策を展開するという。
また、日本におけるDXを加速するため、今後は、インダストリー特化型クラウドを増やす取り組みや、業界特化型の営業体制を強化する一方、Microsoft Cloud for Sustainabilityにより、サステナビリティの観点で最適化した業界横断型のクラウドサービスを展開。本社で先行するサステナビリティに関する知見を活用した提案も行っていく。
さらに、デジタル人材をいかに育成するかが、日本全体で大きな課題になっていることにも着目。パートナーや顧客に対する教育投資を積極的に行っていくほか、ローコード/ノーコードによる市民開発の促進を組み合わせて、日本の企業がDXを推進できる環境づくりに挑むという。
2023年度の具体的な事業方針は7月中旬以降に発表することになるが、日本市場への投資は、これまでにない規模になるという。7月1日付で吉田仁志社長が退任し、暫定的にマイクロソフト アジアのアーメッド・ジャミール・マザーリプレジデントが、兼務で社長に就任。その後、新社長が就任することになりそうだ。新体制の行方とともに、具体的な方針がどうなるのかが注目される。